マシュー・マクファディンを中心に : I Love, I Love, I Love You

イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)周辺などに関する備忘録。
2019年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2019年09月
TOP ≫ CATEGORY ≫ その他映画
CATEGORY ≫ その他映画
≪ 前ページ       

『英国王のスピーチ』

まだまだ被災地をはじめ大変な状況が続いておりますが
(家は予定通りバッチリ2回停電来ました)、
ぼちぼち、書いていた『英国王のスピーチ』(3/5鑑賞)感想をアップします。

『英国王のスピーチ』("The King's Speech")は、
現在の英国および英連邦元首エリザベス2世の父王であるジョージ6世と、
吃音に悩んだ彼のオーストラリア人スピーチトレーナである
ライオネル・ローグの交流を描いた作品。

主演、ジョージ6世役は、『アナザー・カントリー』、『ブリジット・ジョーンズの日記』
(今回G.G.、オスカーを始めとした賞の主演男優賞総なめ)のコリン・ファース、
ライオネル・ローグ役は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のキャプテン・バルボッサ役で
(私みたいな)ライト映画ファンにもおなじみのジェフリー・ラッシュ。

よく覗かせて頂いているドラマ中心ブログさんで"The King's Speech"の存在を知り、
ちょっとみたいな~、と思っていました。この手の話、結構好きなもので。

日本においては、本来、『アメイジング・グレイス』同様に単館系で
こっそりやるような地味系作品だと思うのですが、
今季の映画賞総なめ状態だったために全国ロードショーしたのかな?という感じ。
お客さんも「アカデミー賞をとった話題作」のわりには入っていなかったかもしれませんが
(尤も、最近は殆どこんな感じらしいですけどね)、
こういった作品を普段から好んで観る感じでもない層のお客さん
(ポップコーン食いながら映画観るような)も結構入っているようでした。

主な登場人物は他に…
夫アルバート(ジョージ6世)を支える妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)
ジョージ6世が国王になる直接的な原因を作った兄エドワード8世(ガイ・ピアース)
厳格な父王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)
など。
他にも、カンタベリー大司教コスモ・ラングにデレク・ジャコビ、
チャーチルにティモシー・スポールが扮していたりします。

ま、あらすじは、いろいろなところで読めるので割愛するとして…。

コリン・ファース…
私が映画館勤めをしているときに、職場の人(いつもの「元同僚」ではない)と、
どの俳優が好きかとか話していて、一番好きなのはケヴィン・クラインで…
とか言っていたら、突然指差し付きで「君、コリン・ファース好きでしょ!」とかいわれて、
「ナゼ?!…出演作一本も観てないし(汗)」とか思ったのを思い出します(笑)
いまだになぜそう言われたのだか分かりませんが…。

が、ジョージ6世(バーティ)役、すごく良かったです。うまい。
喋ることのプロである俳優が、これだけ吃音とか、それに対する苛立ちを、
品格を失うことなく演じるって、結構難しいと思うんですが…。
ジョージ6世のそんなところや、家族に対する優しさやなんかの複雑さを、
うま~く演じていました。
もちろん「上手いだろう」という演技ではなく。惚れそうでしたよ。

で、主題としては、ジョージ6世とローグの友情的なところかもしれないんですが、
個人的には、それぞれの家族との絆みたいなところが好きでした。

ヘレナ・ボナム=カーター演じるエリザベス、
ものすごく上品でキュートで、チャーミング。
この人、ダンナ(仮)作品にありがちな
(とか、ハリーとか)エキセントリックな役より、
こういう役のほうが合うな、と思いました
(ただ単に個人的にダンナ(仮)が好きじゃないだけですが…)
バーティとエリザベスは何だかとってもラブくて(死語)、
車の中でイチャイチャ(死語)するロイヤルカップル、
かわいすぎで、この映画のお気に入りシーンの一つです。

それと、エリザベス(娘)とマーガレットにせがまれて、
バーティが自作のお話をするシーンがたまらなく好きです。
つっかえながら、でも、娘たちのために愛情を持って話すバーティと、
それをわくわくした表情で聞く娘たち、そしてそれを見守るエリザベス。
話のオチも、優しく、可愛く、そして、ちょっと悲しく…。
このシーンを見ていると、バーティが家族と静かに
暮らしていたかったんだということが良く伝わってきます。
バーティが即位式を終わらせ帰宅した時、
エリザベス(娘)がマーガレットに「お辞儀!」というシーン
との対比が効いていました。

対するローグ家も、息子たちが、シェイクスピア俳優志望の父に付き合って
「シェイク」という遊びをしているシーンなんか、すごく可愛かったです。

ローグは、アルバート大公/ジョージ6世を診ている、
ということは家族に内緒にしているわけですが、
それが妻にバレる(?)シーンもなかなか微笑ましかったです。

バーティのストレスの一部原因(?)な父王と兄。

ジョージ5世、うん、マイケル・ガンボンの声はカッコよすぎで、
そりゃーあんな上手いスピーチを聞かせられてたら
すっごくプレッシャーかかるよね、と思ってしまいました。

(この映画の中では)ダメ兄なエドワード8世、
ガイ・ピアース、一見すごく?魅力的なんだけど、
ダメダメな感じがよく出ていました。

それにしても、エドワード8世は…身勝手すぎますね~(汗)
まぁ、第一王子として、国王になるための教育を受けてきて
それに縛られて…と考えれば、かわいそうでないこともないのですが…。
逆に言えば、第2王子って、基本的には国王になるための
教育を受けていないと思うんですが、そんな状況の、
しかも、超内気な弟に王座を継がせるような状況を作るなんて、無責任すぎ。
皇太子時代は、色々と公務を精力的にこなしていたようですが、
ま、他にも色々無責任なところもあったようなので、
結局は国王の器ではなかったってところなんでしょうかね
(少なくとも、この映画の中では)。

映画は、大事なスピーチをこなす(吃音を完全に克服してはいない)
ところで終わるわけですが、このスピーチは、戦争に突入するにあたり、
国民に団結することを求める内容だったわけで、
いわゆる「ハッピーエンド」とは程遠いものであるわけです。

後日談ですが、ジョージ6世は苦労のためもあってか若くして逝去し、
長女のエリザベスが急遽即位することになります。
エドワード8世の行為は、弟だけでなく、
姪にまで本来背負うはずでなかった重荷を背負わせたわけです。
そんなジョージ6世、エリザベス2世が愛される国王・女王になったわけですから、
それもまた歴史の皮肉なのかも、とかも思ってしまうわけです。

何だか、この作品と『クィーン』の間の時代の作品も見てみたいと思いました(笑)

「大作系」でも、「アート系」でもないので、
「〇〇賞受賞!」とか「アカデミー賞受賞作!」とか言う触れ込みで観にいくと
「え?」と思う人もいるかもしれませんが、
元々こういう感じの作品が好きな私には、とても面白かったです。
コリン・ファース、ファンになりそうです?!

最後のスピーチの「本物」は↓(公式サイトからリンク貼ってあったもの)


ちなみに、監督のトム・フーパーは2008年製作のミニドラマシリーズ
"John Adams"を手がけています。
これ、アメリカの歴史物+ルーファスも2話に出演、
とのことですっごく見たいと思って、
英語字幕覚悟でDVD買おうか悩んでいるんですが、
『英国王』特需で日本でも放送しないかな、と淡い期待を抱いています。
でも、ジョン・アダムズとか、日本では地味すぎるよな…。
つか、まがりなりにも大学で合衆国史かじっていた(?!)自分、
名前しかおぼえていなくてはずかし~!

『英国王のスピーチ』と、先日感想を書いた『アメイジング・グレイス』、
今の状況が少し落ち着いたら、また観たいと思っているので
ロングランになってくれるといいな、と思っているのですが…。
『アメイジング~』の方は結構厳しいかな(汗)

それと、今回の災害を受けて6話以降の放送が未定となっていた
NHKBShiのドラマ『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』ですが、
19日土曜日午後10時から6話、続きで7話を放送する予定のようです。
6話の「あのシーン」があるからか、12日、
こんなに大変な状況になっていることが分かる前は他の番組は通常の予定が、
『大聖堂』6話だけは放送は見合わせていたのですよね。

『大聖堂』6話以降+『ツーリスト』+『ダークシティ』感想、
また手書きででも下書きしつつ?そのうちアップしたいと思っております。

『英国王のスピーチ』公式サイト(日本語)
"The King's Speech" Official Site(英語)

都会っていいな?!

我が街(最寄駅周辺)にはCD屋が一軒も無くなって久しい…
(いや、一年以内ではあったと思いますが)
で、昨日所要で久々に都会へ出たのですが。
DVDが3枚3000円で売ってた!
まぁ元々DVDって廉価版すぐ出ていたし、
これからはBD主流になっていくだろうから、
まぁそんなモノなのかもしれませんが。

とりあえず、ウホウホと3枚買ってきましたよ。

『インビクタス/負けざる者たち』と『アパルーサの決闘』と、『トリスタンとイゾルデ』。
……なんか全く関連性ないな~、どういう人かと思われそうだ(汗)

『インビクタス』("Invictus")は、
マット結構好き、イーストウッド作品結構好き+
ボクス(ラグビー南アフリカ代表)ネタだったので、
ぜひ観たいと思っていたのですが、時期が悪くて結局見られていない作品でした。
これは家族と観ようかな~と思っております。

でも、日本での作品紹介を見ていつも気になっていたのですけど…
ボクスは対外試合できなくて、優勝できるほどには強くなかったのかもしれませんが
(ちなみにラグビーはチームの力の差が如実に現れるスポーツです。
「交通事故」で勝負が決まることも多いサッカーと違って。)、
『弱小』ってほどではなかったですよね?
当時のこと知らないのであれなんですが…。
日本での作品の説明にはいつも『弱小』と書かれていてなんか違和感が…。

あと、主に南アフリカにおけるラグビーという競技が歴史的・政治的に
どういった存在だった(である)かということが重要かと思うんですけど、
日本の記事やジャケットの説明書きなどでは、そのあたりも書かれていない。
本編ではさすがに説明あるとは思いますが。
ラグビーは『白人優位主義』『アパルトヘイト』の象徴であったわけで、
(白人はラグビー、黒人はサッカーという構図です)ボクスはその親玉的存在。
だから、今のラグビー選手(関係者)はすごくいろいろ気を使っているし、
最近でも、政治的に利用されるのが嫌だと海外に出ていっていた選手もいます
(結局戻ってきた選手が多いようですが)。
そのラグビーをマンデラが利用し、
ボクスのジャージを着たってところがポイントだと思うんですけどねぇ。
ま、日本におけるラグビーの認識はこの程度なのかもしれませんが
日本の説明文じゃただのスポーツ感動話っぽく見えてしまいます…。
と、日本の配給の広報や、
マスコミの扱い方への不満は今に始まったことではないのですけどね~。

『アパルーサの決闘』("Appaloosa")は、
エド・ハリス、ヴィゴ・モーテンセン、そしてジェレミー・アイアンズと、
私が好きな渋いおっさんばっかり揃った西部劇で見たい!と思っていたのですけど、
結局日本では劇場公開されず…。
DVDレンタル文化のない自分はそのままになっておりました。
エド・ハリスとヴィゴさん、こんどこそ兄弟役?と思ったら、今回も違いますね(汗)
似てるんだから、いつか兄弟役をやって欲しい(笑)
ちなみにアパルーサとは、
私の好きなブチで白目のある可愛い馬のことではなく、地名のようです。
でも西部劇だから、馬自体はたくさん出てくるよね?と
期待しているのですが…ヴィゴさん出てるし(笑)

『トリスタンとイゾルデ』("Tristan & Isolde")
はもらったDVDがちょっと訳ありで、
字幕本編のみのものだったので、メイキング目当てで。
早速観てみました(ルーファスのとこだけ)が、
コメントがなんかお茶目で可愛いよ~、ルーファス~。
吹き替えは、そうかな、と思ってましたが、
やはりルーファスマーク王はてらそまさんでした。
トリスタンが平田さんだったのがすごく意外!
後日吹き替えちょっと観てみようと思います。

トリスタン=ジェームズ・フランコといえば、
オスカーノミニーの『127時間』、面白そうなので観たいな~。
あと、オスカー関係?だと『英国王のスピーチ』と、『ザ・ファイター』が観たいです。
…まぁ、これらの作品も昔なら「そこそこ観たい」くらいだったのですが。
最近あまり観たいと思う映画ないなぁ。あっても日本来なかったり(涙)
『アパルーサ』もあんな豪華キャストでDVDスルーですものね。
昔はシネコンとか行くと、大量にチラシもらってきてたんですけど、
今行っても欲しいもん全然ない…。

観たい映画といえば、ロンドンのホテルで(馬の写真が目に入って)
たまたまチラシを手にとって以来、見たいと思っていた舞台"War Horse"
スピルバーグで映画化、とのことで、さすがに日本入ってくるよね?!
と期待しております!ついでに原作児童書の翻訳も出るといいな。

舞台版の「馬」の造形も、さすが馬好き英国!という感じですが、
やっぱり本物の馬が見たいしね!