マシュー・マクファディンを中心に : I Love, I Love, I Love You

イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)周辺などに関する備忘録。
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『くるみ割り人形と秘密の王国(The Nutcracker and The Four Realms)』

「キング・オブ・メディア」S1最終話の雑感は現在書き途中ですが、
時間がかかるのでひとまず先にこちらを…。

『くるみ割り人形と秘密の王国(The Nutcracker and The Four Realms)』
は、E.T.A.ホフマン作の物語とチャイコフスキーのバレエ作品を元に
更にストーリーなどに独自のアレンジを加えた2018年公開のディズニーライブアクション(実写)映画。

マシュー・マクファディンが主人公クララの父、
ミスター・シュタールバウム(ベンジャミン)を演じていて、
3回ほど見てきましたので感想というか雑感を。

まず、トレーラーを3種貼り付けますね。(2つ目はおそらく日本未公開)

Disney's The Nutcracker and the Four Realms - Teaser Trailer


The Nutcracker and The Four Realms - Official Trailer #2


Disney's The Nutcracker and the Four Realms - Final Trailer



以下、あらすじとネタバレ?感想など、思ったより長くなったので、記事を折りたたみますね。
(記事折り畳まれている状態の場合、続きを読まれる方は下の▼ READ MORE ▼をクリックしてください)

*******
あらすじ。

舞台は19世紀後半と思われる時代の、ある年のクリスマスイブのロンドン。

発明や科学技術が大好きな少女クララ・シュタールバウム(マッケンジー・フォイ)は
最近母親のマリー(アンナ・マデリー)を亡くしたばかり。
その悲しみに沈む彼女は、父親のベンジャミン(マシュー・マクファディン)が
何も変わっていないかのように振る舞おうとしているのが許せないでいる。

その父親はクリスマスツリーの飾り付けをして、その出来栄えを子どもたちに訊くが、
弟のフリッツ(トム・スウィート)は母親の飾り付けとはずいぶん違うと不満げ。
父親はがっかりした顔で、ならば飾り付けを手伝ってくれとフリッツに言いつつ、
母親から頼まれたとクリスマスイブにもかかわらず子どもたちそれぞれにプレゼントを渡す。

姉のルイーズ(エリー・バンバー)には、母親のお気に入りだったドレスを、
フリッツにはブリキの兵隊を、そしてクララには卵型の小物入れを。

しかし、卵型の小物入れには鍵がかかっているにもかかわらず、
その鍵はプレゼントの中には入っていなかった。

プレゼントの箱にはカードが入っており、
「必要なものは全てこの中に」という母からのメッセージが書かれていた。

どうしても鍵を開けたいクララだが、父にそれは翌日にして、
今夜はパーティに出かけなければ、と言われてしまう。

父親に反発するクララだったが、卵型の小物入れに「D」という文字を見つけ、
この小物入れが、パーティの主催者であるドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)が
作ったものであるとわかると、パーティに行って鍵のことを訊こうと張り切るのだった。

道中、父親はフリッツに行儀よくするように注意し、
ルイーズとクララにはダンスの相手をしてほしいと言うが、
クララはその言葉を無視して、ドロッセルマイヤー邸に着くと彼の仕事場に向かう。
ドロッセルマイヤーに鍵のことを訊くが、在り処はわからないという答えに落胆するクララ。

その後、ドロッセルマイヤーはパーティの主催者として
招待客の子どもたち全員へプレゼントを贈るのだった。
紐に子ども一人ひとりの名前がついており、その紐を辿った先に
各自のプレゼントがくくりつけられている、という趣向だ。

クララもプレゼントを貰いに向かうが、途中で父に呼び止められ、
なぜダンス会場からいなくなったのか、なぜダンスをしてくれなかったのか、
自分のことばかり考えるな、と言われ、思わず父親に、
そっちこそ、自分のことばかり考えている、と言い返すと、
父親は彼女に背中を向け、立ち去ってしまう。

気を取り直し、自分の名前がついていた紐を辿っていくクララ。
その紐は、屋敷の奥深く、クララが来たことのないところまで伸びていて、
気づけば、見たこともないような一面の銀世界が目の前に広がっていた。

驚きながらも、さらに続く紐を辿っていくクララ。
そして、その先にくくりつけられていたクララへのプレゼントは、
あの卵型の小物入れの鍵だった。

クララが鍵を取ろうと手を伸ばしたとき、
一匹のネズミが現れ、鍵を持ち去ってしまう。

ネズミを追いかけた先には橋があり、そこを通ろうとしたとき、
背後から立ち止まるようにとの警告の声がし、
振り向くと、そこにはくるみ割り人形の格好をした兵士、
フィリップ大尉(ジェイデン・フォーラ=ナイト)が剣を構えていた。

クララが名を名乗ると、フィリップは驚き、
マリー・シュタールバウムと関係があるのか、とクララに訊くので、
クララが、自分はマリーの娘だと名乗ると、なんと、フィリップは跪き、
クララのことをマリー女王の娘、プリンセス・クララ、と呼ぶのだった…。

*******

…すみません、個人的にこのあたりまでで(ラストを除き)大事なところ書いたので
あらすじだけであればこの続きは他のサイトなりなんなりでどうぞ…。



と、言うわけで、ここからは個人的な感想です。
まずは、とにかくクララのお父さん、ベンジャミンが可愛すぎました…。
そして、シュタールバウム家の面々みんな…。

と、その他作中の感想はまた後で書くとして、
まずはこの映画を見るまでの経過というかなんというか。

実は(?)最近映画館で見たいなぁというものがなかなかなかったり、
有っても上映時間や上映館の関係で条件が厳しくていけなかったりで
映画館での映画鑑賞は実に『美女と野獣』実写版以来…。

と言うと、ディズニーの発明家な女の子が主人公のファンタジー作品大好きっ子みたいですが、
全くそんなことはなく、どちらも「主人公の父親を演じる俳優目当て」です…。
『美女と野獣』のベルの父、モーリスを演じるケヴィン・クラインは、
今回、『くるみ割り人形と秘密の王国』でクララの父、ベンジャミンを演じる
マシュー・マクファディンのファンになるまで一番好きな俳優だったので…。

まあ、『美女と野獣』はその他でも野獣のダン・スティーヴンスさんはじめ
気になる俳優さんが結構出ていたのもあり。

ディズニーは一部の2D長編アニメ映画(特に『ブラザー・ベア』『ライオン・キング』
『ノートルダムの鐘』『ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え!』
『ジャングル・ブック(間違っても最近の「実写版」ではなくて旧作アニメ版ね!あと原作)』)が
ものすごく好きだったりして、昔はマニアまでは行かずともかなり好きで
よく観ていた時期があるのですが、正直、CGを多用したファンタジーは全然好きじゃないので、
マシューが出ていなければ観なかったと思います。

で、そのマシューがこの作品に出るというアナウンスメントを目にした時は非常に驚きました。
なぜなら、マシューはハリウッドに対して、いつもどちらかと言うとネガティヴな発言をしていて、
特に自分のことをグリーンスクリーンを多用する作品向きじゃないと思っているようなので、
「ザ・ハリウッド」という感じのディズニー映画、
しかもCGがたくさん使われそうなファンタジー作品じゃないの?と。

なので、彼の役がクララの父親であるというのを知った時、
そして彼自身がグリーンスクリーンの撮影は逃したよ、と言っているのを聞いて、
さらに撮影がすべてイギリスで行われたのを知り、なるほど、とある程度納得したものの、
役柄からして、ほとんど出番が無いのでは、むしろ全てカットになっても
おかしくない程度の役柄なのでは、と思ったりもしていました。
マシュー自身、インタビューで、出番は最初と最後にほんの少しで
撮影のことは正直殆ど覚えていない、とも言っていましたし…。

ただ、その程度の扱いをされるような役者ではないと思っているし、
仕事選びにうるさいので有名な彼が、そんな仕事、いくらギャラが良くても受けるかな?とも。

で、実際に観てみたら、マシューがこの仕事を受けたのがわかる気がしました。
彼は(それが良い家族であれ、機能不全家族であれ…実際は特に後者ですが)家族の話
というのを好む傾向があるのと、今までと違う解釈やアレンジ、演出というのも
わりと好きな人なのかな、という感じがするので。

それに、マシュー自身3人の子どもがいて(奥様はものすごく健在です)、
特に娘のマギーちゃんはちょうどクララと同じくらいの年齢
(確か、作中でクララは14歳で、マギーちゃんも今年14歳になるはず)。
撮影時にはマギーちゃんがクララよりも小さかったにしても、
思うところがあったのかも、とか勝手に思っています(笑)

で、本編?についてですが、まず、「星に願いを」がバックに流れる
いつものディズニーのロゴからチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の小序曲をBGMにした
ロンドンの街並みになって、ネズミがクララが仕掛けたトラップにかかるまでの流れが
なかなかうまいな、と思いました。
まあ、最初の方は人物などが明らかにCGな感じで、
個人的にはフルCGはちょっとなぁ、とも思ったりしましたが…。

で、いよいよ?家族が揃うシーンですが、
先程も書きましたが、とにかくベンジャミン可愛すぎでした…。
最初から奥さん亡くした悲しみ寂しさダダ漏れなのにクララなぜ気づかない!と思うほど(笑)

プレゼントの箱を開けて母親のお気に入りだったドレスだ、というようなことを
ルイーズが言った時、ベンジャミンが"Yes, it was".と返すところの
"was"の声が無茶苦茶揺れてて(愛する妻のことを過去形で話さなければいけないからですよね)、
もう完全に泣いてるぞこの父さん…(笑)

ルイーズがそのドレスを着てきたのを見た時の表情もたまらなく(笑)
泣くのをこらえられない、とばかりにルイーズにクララの支度を頼んで
退室するのもホントわかりやすい!(笑)

いや、まあ、この駄々漏れも読み取れないほどに
クララに心の余裕がなかったという設定なんだと思いますが。

クララに対しては、部屋を出て鍵を探す彼女に声をかけたりのところが、
実にソフトな声と態度でよかった…。

クリスマスツリーの飾りつけに文句を言ったり、
クララにプレゼントに鍵がなくてだめだなぁというように言う
フリッツに対しての態度も可愛かった…。

馬車の中の4人も可愛すぎて…ありがとうございます…。

シュタールバウム家のことは後に取っておいて、
ドロッセルマイヤー邸での諸々もありますが、
とりあえず、クララがあちらの世界(と言うとアレだな)に行ってからのこと。

とりあえず、クララ、ヒールを履いて雪の上を走るとはものすごい身体能力…。
しかもあんな格好で寒くないのか、と思ってしまいました…。

くるみ割り人形の兵士、フィリップ(いい名前だ…)は、
顔が可愛いなぁとかどうでもいいことを思ってしまいましたぞ…(笑)
若干棒読みに聞こえるのは元々くるみ割り人形だから、なのでしょうか?
それとも…(演じるジェイデン・フォーラ=ナイトさんは、舞台で演じたり歌ったり、
とおしゃっていましたが、特に演劇学校に行っていたわけではなさそう?)。

そして、相棒のジングルズちゃんがかわいい…。
シュタールバウム家がパーティ会場に向かうところの馬車の馬とか、
ちゃんと本物の馬が出てくるのもいいよね、と思いました。

それ以外(マザー・ジンジャーはキャラ的にそうでもなかったかな?)の
キャラクターたちはとにかく動きなどがオーバー。
個人的には、そういうキャラクターや演技は自分好みではないのですが、
子ども向け作品なんだから、このくらいのほうが良いのでしょうね。

上記のことも含め、なんと言うか、この作品、GCを多用してはいるのですが、
全体的に映像や演出がちょっとレトロと言うか、ある意味でチープに見えるのでしょうが、
私はそれが悪いとは思いませんでした。

バレエのシーンの最初のオーケストラの映像も明らかに『ファンタジア』のそれですし、
そういう、古くからの作品へのオマージュが散りばめられているような気がしました。
私はそういう作品を観てきたわけではないので、実際はどうなのかはわかりませんが
(『ファンタジア』は観ました。ちなみに、選曲等々『ファンタジア2000』の方が好き)。

そんなところと、人種や性別の構成もそうですが、
クララのクールな態度(最初にプリンセス、と言われた時の反応とか、諸々)や
発明が大好きで独立心が強そうなキャラクターなど、現代的な要素もふんだんに盛り込まれていて、
私はそのバランスも悪くない、と思いました。
特にクララのキャラは結構好きですし、軍服チックな衣装はすごく可愛かったです。

ただ、そこのバランスや原作やバレエと話がかけ離れていたのに
違和感を感じた方がいるのもわかる気も。

人種については、日本語の感想ツイートを検索していたら
くるみ割り人形の兵士が黒人だったならクララや父親も黒人にすべきだった、
と書いている人がいて、それについては、実はマシューがヘンリー・ウィルコックスを演じて
高評価を得たBBC/Starzドラマ"Howards End"でもちょっと色々思っていたことだったりして
(その辺含め日本で放送されたら感想書きたいのに、全然放送されそうな雰囲気がないですね…)、
その意見も、なるほど、と思いつつ、まあどちらもマシューじゃなかったら観てないけど、とも。
(ああ、でもエイドリアン・レスターさんとかなら観てるかもな!)

ちなみに、レビューに関しては、かなり酷評もされているようですが、
イギリスの新聞でマシューの演技について言及しているものはかなり高評価でした。
ので、批評家がどこを観るか、何を基準にするかでだいぶ評価が割れているのかなと。

…ちょっとダークなファンタジーを求めていたら、これは完全にアウトですね…。

それと、バレエのシーンはバレエ自体や構成はよくわかりませんが、
カメラワークには大変不満でした…引きが中途半端で手足(特に足先)が切れているところが多々あり、
なんで足先、手先まできちんとフレームに入れてくれないんだ?!と、
バレエ全くわからない私でも思ったので、
このシーンを楽しみに観た方のフラストレーションはいかばかりか…。

マウスリンクスについてはフルCGの動物キャラクターは特にオオカミや馬だと
微妙に感じることが多いですが、ネズミは比較的作りやすいのかな、と思ったりしました。
たくさんのネズミで大きなネズミの化物になっているところの映像はなかなかおもしろいと思いました
(普段こういう物が出てくる作品を観ないので、他にも前例があるかもしれませんが)。
この作品のメインターゲットであろう、小さな子供には結構トラウマ物なのでは…。

ただし、特に前足が人間っぽい動きをするところはやはり違和感があって、
元々ディズニー映画などでああいう立ち位置のキャラクターがあまり好きではないのもあって
うーん、と思ったものの、まあ全体的には可愛かったかなと。

ところで、マシューがキャスティングされたらしいという過去エントリ
私、こんなこと言ってたんですが…
「しかし、ディズニーでネズミが悪者の映画ねぇ~とかは良いとして。
(オリビアちゃんみたいにネズミが主役で悪役もネズミはまああったけども)」
さ、さすがディズニーでしたね…(笑)

マリーの王国の住人と言えば、
マリーに対してあまりに強い愛情を抱きすぎてストーカー状態だった
シュガー・プラム役のキーラ・ナイトレイさんについては、
やはり『プライドと偏見』と『アンナ・カレーニナ』で共演した
マシューのファンとしては言及しないといけませんかね(笑)

私は彼女の出ている作品は上記2作と「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズと
『わたしを離さないで』と『イミテーション・ゲーム』くらいしか観ていないんですが、
すごく弾けていましたね…(笑)

シュガー・プラムがクララに時計の中から、元の世界を見せるシーンで
落ち込んでいるベンジャミン(可愛すぎです)が見えたときに、
P&Pファンの方の一部は、「ダーシーとリジーがニアミス!!!!!」
とか思われたのでしょうかね??

と、言うわけで、あちらの世界の感想はそんなところでしょうかね…
他にもいろいろあった気もしますが…。
(ちなみに、ツイッターで見かけた感想に、なんでクララが水車を止めるのかわからなかった
と書いている人がいるのですが、「エンジン」の動力(「エンジン」のエンジン)だからですよね…。)

先程も書いたとおり、元々子供の頃から異世界ファンタジーやプリンセスものが苦手
(そのおかげで昔はそのイメージのあるディズニー作品に興味がなかった…)なので、
クララがプリンセス(もしくはクイーン)ではなく、
マリーとベンジャミンの娘でルイーズとフリッツのきょうだいである、
クララ・シュタールバウムであることを選んだり、フィリップが王子ではない
というのがとても好みの展開でした。
まあ、それなら『くるみ割り人形』である必要はなかったんじゃ?
と言われればそれまでなんですがね…。

と、いうわけでクララが元の世界に帰ってきて…私にとってはここからが本番…(笑)

ドロッセルマイヤーと会話を交わした後、
あずま屋に父親がいるのを見つけるわけですが、
このあずま屋、プレゼントのシーンでは中心に柱が有ったのに、
ここではなくなってる!とかは良いとして(笑)

ぽつんと一人でいるベンジャミンが可愛すぎですね…。
一応、クララを探したけど見当たらなくて途方に暮れていたという設定でしょうか
(もしかしたら、ドロッセルマイヤーになんとなくなにか言われていたかもしれない)。

そして、クララが謝ったあとの、
"I am sorry."の言い方がすごく良くて…そして、
"I lost the love of my life, and you lost your mother."
というところもホントたまりません…。
吹替は観ていませんが(そもそも音声が変わってしまう)、
字幕の「妻」はたしかにそうですが、ちょっとそっけない言葉かなぁ、
「最愛の人を」、くらいの方が良い気がしますが、字数の問題でしょうか。

その後のダンスシーンがあああああ…アハハハ…。
フリッツとルイーズも可愛すぎで本当にありがとうございます!

しかし、実は、この音楽でダンスで終わりだったらどうしよう?
ぜひ『花のワルツ』に乗せてダンスしてるシーンほしいな?と思っていたら!!!!

本当にありがとうございます…。
特に、クララがベンジャミンの胸(と言うか肩?)に頭をあずけ、
その後、ベンジャミンもクララの方に、というのが本当にもうツボでツボで…
あの表情や角度など、マシューの身体の使い方は本当にうまいですね…。
このシーンと言うか、このカットのためだけに3回見たと言っても過言ではない、
そして、まだ機会があるならリピートしたいですよ…。

というわけで、映画全体の作りなどは色々あるかもしれませんし、
まあ、ファンタジーが好きではない自分には、あちらの世界の話は…というところもありますが、
とにかく、ベンジャミンはもちろんですがシュタールバウム家の面々がなかなか良くて、
個人的に観てよかったし、マシューがあの役をやってくれてよかったなぁ、と。

ちなみに、マリーが主役のサイドストーリーがあったりします。
内容としては、子どもだったマリーがドロッセルマイヤーのところで暮らすようになり、
「王国」を発見し、作っていく過程が書かれていて、
サイドストーリーを読んでおいたほうが映画を楽しめるかもしれません。

原書は装丁が可愛いので、ベンジャミンの出番があれば
買ってもいいかなと思っていたのですが…
結局一回名前が出てくるだけのようなので、現在見送り中(笑)

↑サイドストーリー原書。

日本ではサイドストーリーを盛り込んでいるのは、偕成社版と講談社版ですが、
偕成社版はサイドストーリーを本編のあとにまとめて収録、
講談社版は再編集して組み込んでいるようです。(講談社版は未入手)


↑偕成社版


↑講談社版

しかし、実はベンジャミンの名前が決まったのが遅かったのか、
(マシューのCVやエンドロールに記載の「役名」としては"Mr. Stahlbaum"ですし…)
最初に出たノベライズ(Read-Along)は名前がチャールズになっていて、
サイドストーリーではベンジャミン(一回名前が出てくるだけ)になっていて、
日本版では編集段階でベンジャミンに統一することもできたでしょうに、そうはしていないために
名前が混在していてマリーは二回結婚したのか?!もしくはチャールズはミドルネームか?!
と混乱する人もいるかも(そこまで気にしないか)?


↑Read-Along。
すごく薄いですが、写真も多め(ベンジャミンは4枚ほど)ですし、
付属CDには本編の音声も使われているので、マシューバカとしては買って良かったです(笑)

写真が多め、と言えば、和書ではKADOKAWAから出ているものが
全ページフルカラーで、他にはなかったベンジャミンの
スチル(劇中ではカットされていたシーンぽい)もありました。
こちらは、どちらかと言うと、他のノベライズに比べ、映画に忠実な内容になっています。

↑KADOKAWA版『ディズニーフォトストーリーブック くるみ割り人形と秘密の王国』

それにしても、マリーのような女性とベンジャミンがどんな夫婦だったのか、
マリーが健在な頃のシュタールバウム家はどんな感じだったのかが
大変気になり妄想が止まらないので(笑)
そっちのサイドストーリーもぜひ出してほしいなぁ(絶対に無理)

あと、ルイーズの扱いがちょっと可哀想なので、
この作品、長子の長女には受けが悪そうとも思いましたが、どうなんでしょうか。
ちなみに私は末っ子なので、フリッツのアホさ加減が可愛いなぁと思っておりました…(笑)
お母さんがいなくなってもあまりダメージがなさそうに見えるのは、
お姉ちゃんたち(もちろんお父さんも)が、すごくかわいがってくれてるおかげだよね、きっと、とか。
いや、でも意外と末っ子は顔色伺って立ち回るタイプが多いので、
もしかしたらものすごく無理している可能性も…?

とか、シュタールバウム家の面々それぞれの視点に立ったものというものも
読んでみたい(観てみたい)ですが、まあほとんどの人は望んでないだろうな…(笑)

TLKなんかはものすごく人気作なのでファンフィクションも多かったけど
(ムファサとスカーの子供の頃の話とかよく有ったな)、
それにも期待できそうもないし…。

というわけで?あくまでもWikipedia(JP)情報ですが、
チャイコフスキーのバレエ版も発表当初不評だったとのことですし、
ストーリーが違う、などは別に良いんじゃないかなと思います。
むしろ、何度も書いている通り、親子(母娘、父娘)の話、家族の話にしたのが
個人的な好みになっていたのでオリジナル版、バレエ版より
ずっと自分好みになっていたのでは、と。

マリーは原作の主人公、クララはバレエ版の主人公の名前らしいので
そのあたりもうまいかも、とも思いました。

そう言えば、『ナルニア国物語』(第一作しか観てませんが)も、
映画で好きだったシーンや設定(きょうだい間のあれこれ)が
原作になくてがっかりしたような…(順番逆)
昔の子供向け作品というのは、そういうものかもしれませんが…
(親子や兄弟の絆、というのは子ども自身にとっては夢のある話ではないからということかな?)。

ところで、クララがフィリップに家族が似てるか訊かれて、
ちょっと違う、と言っていましたが、確かにクララだけ演者がアメリカ人で
あとは(マリー含め)イギリス人なんだよなぁ、とか作品の意図とは全然違うことを思ったり…。

と、言うわけでクララ役のマッケンジー・フォイちゃんは当然ないとして、
それ以外のシュタールバウム家の面々のキャストと
ベンジャミン(お父さん)役マシュー・マクファディンの共演って
今まであったりしたっけ?と確認したところ…。

まず、マリー役のアンナ・マデリーさんとマシューは
ITVドラマ「ミス・マープル4 ポケットにライ麦を」で共演していました!
マシューはニール警部役、マデリーさんはアディール・フォテスキュー役。
ニール警部が捜査の段階でいろいろな人に話を訊くので、
被害者の妻である彼女との会話シーンももちろんバッチリあります(笑)

ちょい古いせいかオフィシャル系トレーラーなどがなくて残念…。

フリッツ役のトム・スウィートくんはマシューがJPモルガンを演じる
(プロデューサーのアレがそれでで配給会社もアレでこれでしかも作品の評価もアレらしい…な)
"The Current War"でカンバーバッチさん演じるトーマス・エジソンの息子チャールズ役で出演、
とのことで、マシュー演じるJPモルガンとは共演シーンがあるとは思えませんが、
無事にUK版DVDでも良いから見られますように、とますます…。

上記の通りアレがそれで公式サイトや公式トレーラーが削除されてしまっている状態なので、
過去の公式トレーラーを映画情報系サイトがアップしているものを…。

The Current War Official Trailer #1 (2017) Benedict Cumberbatch, Tom Holland Biography Movie HD

スウィートくんは0:30あたり、1:14あたり、マシューは1:02あたりに出てきます。

ルイーズ役エリー・バンバーさんとは共演はありませんが、
何やら彼女はリチャード・マッデンさんとおつきあいされてる?(今も?)とかで、
マッデンさんと言えば、今年の大ヒットBBCドラマ「ボディガード」(日本ではNETFLIXで配信)の主演。
マシューの妻キーリー・ホウズの役と大いに絡む(彼女の「ボディガード」という設定)ので、
そのあたりで無理やりつなげてみる…(笑)

Bodyguard: Trailer - BBC


ついでに、マクファディン夫妻と『くるみ割り人形』といえば、2011年の冬に
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『くるみ割り人形』公演に
行っていたり(おそらくお子ちゃまたちも一緒に)。
この時家族中から大不評だったという、『アンナ・カレーニナ』の
オブロンスキー役のための髪&ヒゲでとても当時30代には見えない…(笑)
Embed from Getty Images

共演と言えば、ということで、ご存知の方も多いとは思いますが、
シュガー・プラム役のキーラ・ナイトレイさんと、マシューの共演作2作のクリップも。

まずは、『プライドと偏見』

『くるみ割り人形と秘密の王国』もダンスシーンが重要な要素でしたので、
この作品からも重要なシーンの一つだったダンスシーンを。

Pride & Prejudice (3/10) Movie CLIP - Elizabeth and Darcy's Dance (2005) HD


続いて『アンナ・カレーニナ』。
すみません…マシューのオブロンスキーとドーナル・グリーソンさんのリョービンのシーンです。

Anna Karenina Movie CLIP - I'm Talking About Love (2012) - Keira Knightley, Jude Law Movie HD


この作品は題材などが苦手で映画館に観に行けなかったのですが
(日本公開前に飛行機で観て、映画館でパンフは買いました)、
マシューのオブロンスキーの役や演技はすごく良くて大好きです。

インタビューでオブロンスキーのことを「ベイビー・フォルスタッフ」と言われて
マシューが嬉しそうにしているのが印象的でした。
私は将来、マシューにぜひフォルスタッフを演じてほしいと思っているのですよね…
マシューがハル王子やったNT『ヘンリー四世』ではマシューと映像でも好きな作品で2度共演の
マイケル・ガンボンさんがやってて、ケヴィン・クラインもフォルスタッフやってたのもあり)。

…そうそう、もちろんこの『くるみ割り人形と秘密の王国』は(も)
音楽も重要な要素かと思います。
サントラはジャケットの好みの問題でアメリカ版を取寄中ですが、まだ来ないんだよなぁ。

↑US版サントラジャケット。


↑日本版サントラジャケット

そして、ついでにデュダメル指揮の『くるみ割り人形』のCDも買ってしまおうかなと思います。
一応組曲の『くるみ割り人形』が収録されたCDは持ってるんですが、
映画のサントラと合わせて入れるなら、指揮者が同じ方が良いかなぁ、ということで…。

↑『チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》(全曲) 』

そう言えば、マシューがこの作品に出たのはなんとなくわかりましたが、
マシューがなぜキャスティングされたのか、というのはまあ色々あるのでしょうが、
まず思い浮かんだのは、結局日本では(イギリスでも?)劇場公開されなかった、
マシューがゲオルク・フォン・トラップを演じた"The Trapp Family - A Life of Music"。
これもクリスマスのシーンから、そして、ゲオルクの最初の妻
アガーテさんを失うところから始まるのですよね。

The Von Trapp Family: A Life Of Music - Trailer


これ、原作本はすごく良かったのですが、残念ながら映画は編集や演出のせいか、
微妙でした…マシューの演技はすごく良かったので残念…。

そう言えば、マシューは脚本の良さで仕事を選び、その目が確かなことで知られていますが、
インタビューで「最近映画はよくわからない、脚本や共演者が良いと思っても、完成品を見ると…
その点、ドラマは、良いと思ったものは良いものに仕上がることが多いと思う」と言っていました。

それと、最後のダンスシーンを見て思ったのが、
あの私の好きなシーン(ダンス中にクララが父親の方に頭をあずけ…のとこ)の絵にするためには、
マシューくらい身長がないと(191cm)いけなかったのもあるかも、と。

最後に、日本で公開される大作映画系を主にご覧になる方でしょうが、
「マシュー・マクファディンって今何やってんの?」とか、
「ダーシーの人久しぶりに見た」とか言うツイートをちらほら見かけるので
(いろいろダメージが大きいので普段は日本語で検索はほぼしないのですが…)、
最近、彼がどんなお仕事しているのかというのを軽くご紹介しますね…
(まあ、そういうツイートをするような人はここを見ることもないでしょうし、
別に知りたいとも思っていないでしょうけども)。

流石に『プライドと偏見』まで遡ると大変なことになるので、
『くるみ割り人形と秘密の王国』よりも後のお仕事を。

すでに"The Current War"については言及したので、実際のところはあと2作です。
今まで何度も書いてきたとおり、マシューは仕事を選ぶ俳優であること、
マクファディン夫妻は仕事の時期をずらして、どちらかが子供と一緒にいるようにしていること
(最近は子守も雇ってないらしい、ちなみにエージェンシーが違うのに奇跡じゃない?と言われている)、
そして、妻のキーリー・ホーズが大変に忙しかった(と言うか、現在進行系ですが)のもあって、
数は少ないのですが、どちらもマシューの演技はもちろん、共演者も良くて
作品の出来も素晴らしいもので、さすがマシュー、待った甲斐があった!とますますファンになりました。

まずは、先ほど感想のところでも言及したE.M.フォースター原作の
BBC/Starzドラマ"Howards End"。

マシューは原作者に言わせると「男主人公」の実業家、ヘンリー・ウィルコックスを演じました。
当時42歳でしたが、50代なかばくらいの役…
マシューは最初、メイクさんに老けメイクする?と確認したら、
必要ない、と返されショックだったらしいです(笑)
1992年の有名な映画版がありますが、おそらくドラマ版の方が原作に忠実です。

「女主人公」と言うか明らかに主人公のマーガレット・シュレーゲル役は、ヘイリー・アトウェルさん。
ディズニー的には『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
『エージェント・カーター』のペギー・カーター役、
マシューファンにとっては『ダークエイジ・ロマン大聖堂』のアリエナ(マシューはフィリップ院長)、
"Any Human Heart"のフレイヤ役(マシューは主人公ローガン(中年)役、
フレイヤは彼の最愛の愛人)という感じでしょうか。

ついでに先に"Any Human Heart"のトレーラーも貼ってしまおう(2010年です)


『大聖堂』はそれはもう、私がマシューファンになったきっかけの大好きな作品ですが省略…。

と、話がそれましたが、"Howards End"のトレーラー。

Howards End | Official Trailer | STARZ


ちょい内容に偽りありなところもあるトレーラーなのですが、
ヘンリーのところはそうでもないのでいいですかね。

マシューのヘンリーは、なぜマーガレットが惹かれるのか大変に説得力がある、
と言わることが多く、私も本当に実にそう思います(鼻息)

ちなみにマシューの役柄史上、一番外見が好みなのがこのヘンリーだったりします…。
なので、ベンジャミンは比較的ヘンリーに近い容貌なのでそこもツボでした
(髪の分け目が逆なのですが!)。

なお、マシューとヘイリーさんの演技は、映画版と同じくらい、
もしくはそれより良い!と書いている評が大変に多かったです。
それに、ケネス・ロナーガンさん(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)による脚本も
評価が高かったので、日本でも放送してくれるかな、と待っているのですが…
上にも書いたとおり、全然その気配がしませんね…うーむ。

そして、マシューの最新作、かつマシューの演技も作品自体も大変に評価されている
HBOドラマ『キング・オブ・メディア(原題:Succession)』。
日本では、先日までスターチャンネルさんで放送していました。
Amazonプライムでも追加料金を払うとみられるとかですが、
この配信も終わってしまいましたでしょうか…。

この作品は世界的メディア企業のオーナー一家のあれこれを題材にしたダークコメディで、
マシューはこの企業の重役で、一家の娘の婚約者、トム・ワムズガンズを演じています。
トムはアメリカ人(ミネソタ出身)で、基本アホです。
(実は、"Howards End"のヘンリーもアホと言ったらアホなんですよね…アホさが違うけど)

トム役が素晴らしすぎて、作品も面白すぎて、本当に大好きです…。
ひとまず、トムが出てくるクリップを3本ほど貼りますね…。

なお、言葉が汚い(と、映像的にはないですが、セリフに下ネタあり)のでお気をつけください…。
念の為言っておきますが、『キング・オブ・メディア(原題:Succession)』が
一番最近撮影された作品で、一番最近のマシューのお仕事です
(第一話のみ、"Howards End"より前ですが)
それと、よく一緒にいるグレッグ役の俳優さんが198cmあるのでマシューが小さく見えますが、
先程も書いたとおり、マシューも190cmくらいあります…。

Succession S01E03 Clip | 'Deck Shoes' | Rotten Tomatoes TV


Succession S01E06 Clip | 'Mask Shame, Heighten Pleasure' | Rotten Tomatoes TV


Succession S01E08 Clip | 'What A Jackhole' | Rotten Tomatoes TV


ハリウッド映画に出るのが俳優として成功している証、と考える人には
テレビドラマなんて、と思われるかもしれませんが、
そもそもマシュー自身にはそんな考えは全く無く
(先程も書いたようにハリウッドはあまり好きじゃないらしい)、
若い頃は舞台だけやりたいと思っていて映像には興味がなかったようで、
映画でもテレビでも彼にとってはおそらく一緒。
しかも、最近映画には先に書いたとおり懐疑的なようですし、
実際ドラマのほうが良い作品良い仕事が多いのですよね。

私自身も、最近映画より、ドラマのほうが出来が良くて面白そうなものが多いな、
と思っていて、(できの良さのポイントが映画とドラマだと違うかもしれませんが)、
マシューのお仕事も、ドラマの方が好きなものが多かったりします。

舞台については、"Jeeves & Wooster in Perfect Nonsense"以来
もう5年もやっていないので、そろそろお願いしたいところですね…。

ちなみに、一番最近撮られた写真はこちら。
2018年11月末頃、"Succession"のPRでGQのインタビューを受けたときのものです。
もちろん一番左側がマシュー。



こうして見返してみると、(トラップ一家のはともかく)マシューの出演作は
お子様が観られないものが多いので、今回『くるみ割り人形と秘密の王国』に出たのは、
お子様が観られるものにたまには、というのも有ったのかもしれません
『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のときも思った)。

というわけで、マシューの子どもたちはこの映画、観たのでしょうかね。
マギーちゃんが14歳、ラルフくんが12歳なので、この映画だとギリギリか、
ちょっと子供っぽすぎて嫌だと言ったかなぁ…。
マイルズくんはもう18歳だから、流石にないだろう(妹弟の同伴者としてはともかく)、
と思いつつ、ぜひ『キング・オブ・メディア』の方は観ていてほしいとなんとなく(笑)
なんせ13歳で『リッパー・ストリート』シーズン2第1話を楽しんでいたらしいので(笑)

とか、どうでもいいことばかり書いて無駄に長くなりましたが、
『くるみ割り人形と秘密の王国』、劇場で見られて本当に良かったです!

おそらくこの映画は、父娘のシーン目当ての人が一番幸せになれたのだと思いますので、
私は結構幸せでしたよ、ありがとうございます(笑)

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