マシュー・マクファディンを中心に : I Love, I Love, I Love You

イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)周辺などに関する備忘録。
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マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと その2 ~ご先祖様の探し方~

「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」のフィリップ役をきっかけに
だいぶ後発でマシュー・マクファディンのファンになってから約8年。
2019年4月末頃に今更ながら2001年5月7日付の"Perfect Strangers"関連のインタビューを読み、
マシューのお母さん方の曾祖父さん、デイヴィッド・サミュエル・オーウェン(David Samuel Owen)さん、
通称DSオーウェン(D.S. Owen)さんの存在を知りました。

そのあたりのことは、以前以下のエントリに書いたとおりです。

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと

その後、色々調査を進めていて、その調査メモと言うかなんというかをしたいと思っていたのですが、
はっきり言ってマシューとは直接は関係なくなってきているため、このブログに書いてよいか迷っていて、
(今回のエントリは一応マシューとまだ関係があります…笑)
アンケートをさせていただいたところ、ご回答くださった方々がいらして、
ここに書くことに肯定的でしたので、今後ぼちぼち書いていきたいと思っています。
なお、アンケートはまだ絶賛受付中ですのでよろしくお願いいたします…

と、いうことで、DSさんはロンドンのバービカンにあるウェールズ長老派教会
"Jewin Chapel"の牧師(Minister)を28歳だった1915年から、1959年に72歳で亡くなるまで務め、
特に1940年に空襲によって被害を受けた教会の再建に尽力した方で、
現在でも敬意を持って言及されることがある…ということが、
BBCのキャスターとしても知られるヒュー・エドワーズ(Huw Edwards)さんの著作や、
教会の公式サイトなどでわかった、というのが前回まで。

DSさんは少なくとも当時のロンドンのウェルシュコミュニティでは有名人で、
大きい教会で牧師さんをされていたということで、何かしらの記録が残っていると思われたため、
引き続き、何か当たらないかとお名前でググってみたりしました。

そうすると、ウェールズ国立図書館のサイト上に
新聞のアーカイブページがあり、その中のいくつかの記事がヒットしました。
このアーカイブ上では、おそらく刊行から100年以上経った
ウェールズで発行された新聞を収集して公開している模様。

Welsh Newspapers Online - The National Library of Wales/
 Papurau Newydd Cymru Arlein - Llyfrgell Genedlaethol Cymru


DSさんのお名前でGoogle検索の結果としてヒットしたものの多くは、
いついつの礼拝でDSさんがサーヴィスをする、という告知がほとんど。

それでもひとまずはDSさんのお名前でヒットするということに感動しつつ、
アーカイブ内などで記事を検索してみることにしました。

そして、同時進行的にマシューとDSさんのつながりについても調査することにしました。

マシューが言っているから間違いはないだろうけども、
前回の最後辺りに書いたとおり、このインタビューの他にはあまり言及しているのを見ない
(私が見た中では"Middletown"の時に曾祖父が有名な牧師だったけども、
ゲイブリエルを演じる際の参考にはしていない、という感じで言及していたもののみ)こと、
もちろんDSさん関連方向からはマシューが曾孫であるなどという記述も見つかっていないことから、
念のため、DSさんとマシューがちゃんと曾祖父と曾孫として繋がるかどうかも
できれば記録などで確認したいということで(疑り深い奴)。

こちらに関しては、少し調べてみたところ、
イギリスでは出生、結婚、死亡の記録は公的記録として位置づけられ、
基本的には有料であり一定の条件下ではありますが、
誰でもその記録を見る(取り寄せる)ことができることがわかりました。

…うろ覚えですが、確か"family tree"か"family record"もしくは"ancestor"
+"research"+"UK"か"Wales"だかの適当なワードでGoogle検索をして
National Archiveの調べ方のページが引っかかったのがきっかけだったかと思います…。

How to look for records of... Births, marriages and deaths in England and Wales - The National Archives

具体的には、レコードインデックスナンバーと、
誕生から50年経っていない人の出生証明については
完全な誕生日、死亡については死亡した際の年齢などの情報がわかっていれば、
イングランドとウェールズに関しては、General Register Officeのサイトから、
オンラインで証明書の注文をすることができます(おそらく直接行って頼むのもOK)。

インデックスナンバーなどを調べるサイトはいくつか有ったりですが、
これを書いていると長くなるので、諸条件等とともに下のリンク等をご参照ください。

Research your family history using the General Register Office - GOV.UK

Ordering service - General Register Office(GRO)

Most customers want to know - General Register Office(GRO)

このことについて、イギリスに詳しい方や、歴史系の研究などをされている方は
ご存じの方も多いかとは思いますが、私は全く知らなかったのでびっくり、
また、本当に良いのか不安だったためにGROに
「(学術目的とは言えない)個人的興味での調査であり、自分は調査対象の家族でもなく、
ましてやイギリス人ですらないが、本当に記録を取り寄せられるか」という問い合わせをしました。

すると、良いも悪いもなく、「こうすれば取り寄せできるから、オーダー待ってるね」、
というような回答が来て、「これは…完全に在宅ストーカーでは…」と
罪悪感にかられながらも調査スタート。

各証明書に含まれている情報は、年代によっても異なりますが主に以下のような感じ。、
出生:生年月日、生まれた場所、両親の名前(母親の旧姓も含む)、
父親の職業(近年では母親の職業も)、届出人
結婚:新郎新婦の職業とそれぞれの父親の氏名、職業、
結婚をした場所とそれを取り仕切った人物、立会人、登録人
死亡:生年月日、死亡時の年齢と、職業(または親しい人物との続柄、またその両方)、届出人

上記の記録について、日本の戸籍と違いあくまで個人の記録のため、
上の世代から下の世代に下ることや、兄弟間でその存在を確認するのは難しく
(というか死亡記録以外では可能性ほぼゼロ)、
基本的には下の世代から、少しずつさかのぼっていくことになります。

自分がわかっていることと言えば、
マシューの誕生日、誕生地、マシューのご両親のお名前(お母さんの旧姓含む)、
DSさんの誕生日、死亡日、奥様のお名前(旧姓含む)、
DSさんのご両親のお名前(お母様の旧姓は不明)。

必要な手順としては、マシューのお母さんのご両親のお名前
(おそらくはマシューのお母さんのお父さんのお父さんがDSさんですが、念の為)を知るため、
マシューのお母さんの出生記録を確認→
マシューのお祖母さんの旧姓がOwenでなければ、お祖父さんの出生記録を確認→
父親がDSさんであると確認できれば完了。

…ということで、簡単そうに見えるのですが…マシューのお母さん始め、
ウェールズには同姓同名の方が非常に多くて結構大変…。

ちなみに、証明書の取り寄せには一番安くても11GBPかかるので、
ビンボー人としては、数打てばよいというわけではなく、確実に行きたい…。

とりあえずほぼ確実という記録から少しずつ取り寄せていくことにしました
(なお、マシューのフルネームが確かにDavid Matthew Macfadyenであることは
最初に取り寄せた書類のひとつと、その他で確認できました)。

書類は注文してから4営業日くらいに発送となり、
最も安くつく通常発送だとそこから10日~2週間ほどかかるということで
その間、先程書いた新聞アーカイブでDSさんに関する記事検索をする傍ら、
インデックスナンバーの情報などで、まだ取り寄せられない部分や、
他の親類についても当たりをつけていきました。

その段階で、10年ごとに行われている国勢調査(Census)については、
100年前までは内容そのまで見られることが判明し、
主にDSさんより上の世代について少しずつ分かってきました。

DSさんのお父さんは熟練指物師(joiner/journeyman)、
そのまたお父さんは棟梁(master builder)だったよう。

DSさんのお祖父さんの職業を知って、「大聖堂」的にまたニンマリする私…(笑)
DSさんはフィリップ…と思っていましたが、もしかしてむしろジョナサンか?!と(笑)
いや、もちろんDSさんは孤児でもなく、ジョナサンはウェールズ人ではないのですが(笑)
…そういえば、トムを演じたルーファスも確かウェールズ系だったな(大脱線)

そのまたお父さんのお名前や職業まではわかりましたが、
ひとまず、これ以上遡るのはツールを変えないといけないかも…ということで、
DSさんの兄弟や、おじさん、おばさんなどのお名前等を確認して、
あとは書類が届くのを待ったり、他で調査すべし…ということに。

そして、せっかくなので、マシューのお父さん方についても調べよう、ということで、
ありがたいことに、Macfadyen姓はイングランドでは珍しく、お父さんと同姓同名の人も少なかったため、
何となくこちらも伯父さん、お祖父さん、お祖母さんと当たりをつけていきました。

ちなみに、とマシューのお祖父さんとお父さんのミドルネームは同じで、
お祖父さんのお母さんの旧姓のよう。
マシューの末っ子くんと、弟さんのミドルネームが同じ「Owen」で、マシューのお母さんの旧姓だったり、
他にも同じくお母さんやお祖母さんの旧姓がミドルネームになっている例が多々有りで、
結構こういう習慣があるんだな、と初めて知りました。

お父さんの生まれた場所、そしておそらくその後もそのご両親が住んでいたであろう場所を調べてみると、
わりとオーカムの近く(多分、このあたりオーカムに行くときに通った…)。

マシューはお父さんのお仕事の関係で、ご両親が海外(インドネシア→ブラジル)にいたこともあり、
お祖父さんお祖母さんのおうちが近くということでオーカム・スクールに行ったと言っていましたが、
色んな理由から、お父さん方だったのか!とちょっと意外に思いました。

で、お祖父さん、お祖母さんの出生記録らしきものが見つからない…と思いましたが、
そういえばお祖父さん、お祖母さんはスコットランド(グラスゴー)の出身だと
マシューが言っていたのを思い出しました。

先程、イングランドとウェールズの記録はGROで取り寄せができる、と書きましたが、
スコットランドについては、行政などが完全に独立しているようで、
記録についてはNational Record of Scotlandが運営しているサイト
Scotlands Peopleで検索や記録の取り寄せの申請ができることがわかりました。

Scotlands People

また、生誕から100年以上経過している人物の記録については、
すぐにその場でオンラインでも見られる(有料)、という感じ。
(GROも 1837以降、100年以上経過した出生記録と、1957年までの死亡記録は
注文から4営業日後くらいにPDFで閲覧することが可能ですが、料金がスコットランドに比べ割高)

幸い、マシューのお父さん方のお祖父さんは100年以上前に生まれた方でしたので、
すぐに記録を見ることができました(ただし、スコットランド時代は名字がMcFadyenでした)。

更に、ありがたいことに、スコットランドの結婚証明の書類は
新郎新婦の父親だけでなく、母親の名前と旧姓も記載されていたので、
必ずしも出生証明を見る必要がなく、その上の世代に遡ることができました。

ただ、ここで行き詰まりが出てきました。
マシューも以前言っていましたが、アイルランド(北アイルランド)から移住してきた世代
(マクファディンさんたちの奥さんたちも、マクファディンさんも)がおり、
アイルランドの記録については、その大半が失われてしまっている…という…。

ひとまず、マクファディン家の方は、私が分かる範囲で一番古い方(高祖父さんのお父さん)は、
残念ながら資料が解読しきれず、何かしらの熟練工ということしかわからなかったのですが、
その息子さん、高祖父さんの職業が"Brass moulder"(の熟練工)というもので、
なんぞや?と思って調べたら、英語圏のご先祖さん調査をしている人も、
自分の祖先がこういう職業なんだけど、何?と質問したりしていました。
おそらく、真鍮型を作ったり、真鍮の細工を作ったりする職人さんのよう。

その息子さんも技術系だったり、マシューのお父さんも若い頃はエンジニアだったり、
(お父さん方のお祖父さんは事務系のお仕事だったようですが)、
お母さん方もお父さん方も技術系や専門性がある職業が多いイメージで
なんとなく、マシューの演技というか、俳優としてのあり方
(堅実な職人気質っぽさを感じるというか)
にもなにか影響してそう、とか勝手に思ったり…。

とかなんとかで、ひとまず、このあたりで今まで判明した(もしくは仮定した)
ご先祖様たちの関係がぐちゃぐちゃにならないよう、
また、どのあたりの情報が必要なのかを整理するためにも
家系図を作るのに何か良いソフト(アプリ)なんかはないかな、と思ったのですが、
日本のものは、字数や暦表記の問題で使えないものばかり、という結論に…。

同時に、そろそろ無料ではデータが探しきれなくなってきたため、
有料のデータベースにも手を出すことにしました。

欧米ではご先祖様探しが流行っているようで、
そういう人のためのデータベースがいくつかあり、
GROやNAもそれらのサービスを紹介し、一部は公的機関と提携して、
独占的に一部のデータを有料で公開していたりします。

無料、有料を含め、全てのデータを保有しているものはないのですが、
ひとまず、全て契約するわけにも行かないので(結構高いし、被る部分も多い)
公的なデータを独占で公開する契約を結んでいるサービスを契約することにしました。

このサービスには、一応家系図形式でそれぞれの関係などを足していけるので、
これで、家系図を管理しやすくなり、また、新しいデータを検索したり、
一部は記録そのものも見ることができるようになりました。
特に、国勢調査は現在1911年までのものが公開されているのですが、
1939年に第二次世界大戦のために行われた、"1939 Register"という通常と異なる調査の結果は、
生後100年経っているか、亡くなっている人のものであれば見ることができ、
大いに役に立っています(現在進行系)。

なお、このサービス内の家系図だと一画面では確認ができないため、
このデータをインポートすることにより、家系図を一画面で見たり、
オフラインで管理ができるソフトもダウンロードしてみました。

そんなわけで、このとき判明している(もしくは仮定している)
範囲で作った家系図を眺めるまでもなく、
マシューとDSさんをつなぐために最も重要で欠けたピースはずばり、
マシューのお母さんのご両親、特に、DSさんの息子さんであろう、
「エンジニアだったけど、アマチュア劇団の演出をしていた」という、マシューのお祖父さんです。

はじめはお名前すらわからずに、色々と当たりをつけていましたが、
頼んでいた書類が届くまでは仮定するのも厳しい状況だったので、とりあえず、
DSさん関連の情報を探すことに集中することにしました。

今までは主に最初の方に書いたウェールズ図書館の新聞アーカイブを中心に、
オープンアクセスの物に頼ってきましたが、このあたりもそろそろ限界が…。
ということで、「リッパー・ストリート」関連の調べ物(本物のリードさんについて)
をしている際に(まだしてますけど!)いつか契約しようと思っていた、
新聞のデータベースサイト、"British Newspaper Archive"も契約してみることにしました。

British Newspaper Archive

そんなこんなでDSさんやその周辺、また、DSさんの息子さん(マシューのお祖父さん)や
おそらくお母さんの?興味深いことが色々わかってきて、
さらに調査(?)は収拾がつかなくなっている状態で現在に至っているのでした…。

そのあたりのことについては、このエントリに書くと際限がなくなるので
(Succession S2放送開始関連でなにかない限りは)次のエントリに書きたいと思います

…というわけで、次回に続く!