マシュー・マクファディンを中心に : I Love, I Love, I Love You

イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)周辺などに関する備忘録。
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マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと その3 ~牧師さんになるまで~

「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」のフィリップ役をきっかけに
だいぶ後発でマシュー・マクファディンのファンになってから約8年。
2019年4月末頃に今更ながら2001年5月7日付の"Perfect Strangers"関連のインタビューを読み、
マシューのお母さん方の曾祖父さん、デイヴィッド・サミュエル・オーウェン(David Samuel Owen)さん、
通称DSオーウェン(D.S. Owen)さんの存在を知り、個人的に気になる存在だったので、
ちょっと色々と調べてみたくなり、ドツボにはまっている現在です…。

ということで、今までの流れ?は、以下のエントリに書いたとおり。

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと その2 ~ご先祖様の探し方~

と、いうわけで、各種書類を取り寄せつつ、
ひとまずはオンラインのデータベース
主に先日のエントリにも書いた以下の無料、有料の各新聞のアーカイヴで
色々とワードを変えてみたりしつつ、DSさんについて書かれた記事がないかを
検索してみました。

Welsh Newspapers Online - The National Library of Wales/
 Papurau Newydd Cymru Arlein - Llyfrgell Genedlaethol Cymru

 →ウェールズ国立図書館内の新聞デジタルアーカイヴ(オープンアクセス)

British Newspaper Archive
 →イギリスの新聞デジタルアーカイヴ(記事検索は無料、記事閲覧は有料)

前回書いたような、礼拝(?)に関するお知らせの他、
DSさんに言及する記事や、DSさんに関する記事が結構な数ヒットして、
現在ちゃんと整理できておらず、年代別、ジャンル別等にきちんと整理しなければ…と思っている状態ですが、
ひとまず、わかってきたこと、また、気になってきたことは以下のような感じ。

とりあえず、書類が届いた順番、記事を見つけた順番等は無視して、
年代順(というか)で並べて、ひとまず牧師さんになるところまで。

【DSさんは子供の頃から、地元ではちょっとした有名人だった】
ウェールズ文化を語る上で欠かすことのできない、
Eisteddfod(ウェールズ語で、音楽・文化・演劇の祭典の意味)というイベントのうち、
最大規模で国民的行事であるNational Eisteddfodの、朗唱(recitation)部門(おそらく16歳以下?)で、
12歳と14歳の時に優勝しているため、そういった紹介をされているのをよく目にします。
National Eisteddfod以外だと、もっと早くに優勝しているものもあるようでした。

【説教師や牧師になるべくしてなった?】
上記のように、朗唱に長けていたDSさん。
12歳でNational Eisteddfodに優勝した時のものを始め、
複数の記事で、「よく訓練された声」とか「明瞭な声」とか書かれていたり、
彼の朗唱が、大変人の心をつかむものだったと書かれています。

後年、その説教が魅力的であったという評価を受けていたということは、
この頃からもうその素地があったということかな、と。

そもそも、DSさんが朗唱を始めたのはご両親の影響で、
幼い頃から教会で朗唱をしたり(ある新聞記事によれば、3歳頃から人前で朗唱をしていたとのこと)、
歌を歌ったり、イベントに積極的に参加していたようで(まあ最初は「させられていた」でしょうが)、
学生時代に説教を始めたのも、子供の頃から通っていた教会のようです。

なお、DSさんの叔父さんにあたる方も牧師さんだったようで
(なぜその事がわかったかというのは後述)、
記録によれば、DSさんの結婚式はこの叔父さんが執り行った模様。

【主演を務めた舞台"Caractacus"】
DSさんの出生地はRuthinで、その後Colwyn Bayに引っ越しますが、
RuthinやColwyn BayのそばのAbergeleの小学校に通った後、
Abergele County Schoolという学校に進学し、
1904年、16〜7歳頃にその学校で行われた"Caractacus"
という学校演劇でタイトルロールを演じます。

このお芝居はウェールズでは通常"Caradog"と呼ばれる、
ローマ時代のウェールズの英雄を題材にしており、
ウェールズ語で書かれたお芝居でした。

このお芝居は地元でなかなか話題になっていたようで、
リハーサルの様子を取材されていたり、
実際に上演された際には、高評価を受けて再演もされたようです
(ウェールズ語と英語、両方のバージョンの上演が有ったよう)。

まだじっくり整理して読めていないのですが、
評としては、素人でもこんなお芝居ができるんだね!というような
内容のものが多く、DSさんの演技についても、もちろん褒めちぎっていたり。

で、これをきっかけにウェールズ語を使う学校(このあたりはまた後述)や、
アマチュア演劇界でCaradogのオペレッタを大流行させた、とか、
また、ウェールズが地元の政治家デイヴィッド・ロイド=ジョージとも関連付けて
ウェールズの若者の第一次世界大戦時の志願についてを
結びつけるようなことを書いている研究者がいたりで、
このあたりももっとちゃんと調べたいと大変気になっているところです。

Beriah Gwynfe Evans & the Welsh Caractacus 1904 - The People’s History of Classics

Lloyd George, Roman Britain, and Wales in WW1 - The Edithorial

どちらも同じ方、Edith Hall さんという方が書かれたものだと思いますが、
この方が下の方の記事にも掲載していた"Caractacusのプロダクションフォトを
Twitter上にもアップしてくださっていました。



なお、現在、この学者さんが一部アップしていたのと同じであろう、
とっても貴重な資料と思われるものを取寄中で、近日中に手元に届くことになっているため、
この内容いかんによっては、もっとこのお芝居のことを知れるのでは、と期待しています。
学者さんがアップしているプロダクションフォトは
おそらく場面的に残念ながらDSさんは写ってなさそうなのですが、
DSさんが写っている写真が残っていないものだろうか…とも
(でも私が注文?した時のサンプルもこの写真だけだったしないのかな~)。

【弟さんの存在】
先日のエントリにも書きましたが、10年に一度行われる国勢調査(Census)の内容は、
100年以上経つとその全てが公開されるようで現在、1911年実施分までを見ることができます。

それを見ると、DSさんは二人兄弟で、2歳違いの弟さんがいることがわかりました。
この弟さん、お名前がウェールズでは有名らしい、詩人の方と全く一緒なので、
それもまた調査する上でめんどくさいことこの上ないのですが、まあ、それはおいておいて…。

この弟さん、上に書いた"Caractacus"にも出演しており(おそらく当時14歳くらい)、
タイトルロール(ヒーロー)を演じたお兄さんに対して、「裏切り者」の役を演じ、
彼の演技もまた高評価だったようです(役としてはこういう方が面白そうな・笑)

で、今は知らないのですが、当時は地元の新聞に、
こういう子がこういうテストでこういう成績をとって、
こういう奨学金をもらった、とかそんな記事が結構あり、DSさんもこの弟さんも、
地元ではなかなか優秀で、将来を嘱望されていたのだろうな、という印象を受けました。

国勢調査を見ると、1891年には4歳のDSさんはウェールズ語のみを話し、
2歳(誕生日が年の遅め)の弟さんはまだ言語調査対象外だったのが、
1901年には14歳と12歳の少年になっており、
ウェールズ語と英語の両方を話すようになっているのがわかります。

1911年には、DSさんは下宿をしていたため、
はじめはご実家の記録を見ていなかったのですが、
"Caractacus"関連の記事やらなにやらを見て弟さんのことも気になってきて、
そういえば、この年まだ弟さんはご実家にいるのか、と思って調べてみると、
その名前はなく、はじめは大学にでも行っているのだろうと思っていました。

…ところが、もう少し調べていくと、この弟さんの訃報記事がいくつか見つかりました。
1907年、たった17歳の若さで病気で亡くなっていたのでした…。

段階を踏みつつ、記録書類を取り寄せたりしていましたが、
この弟さんの死亡記録を取り寄せたところ、DSさんが臨終に立ち会い、
届け出をしていることもわかり、この頃、DSさんは大学生ではありましたが、
説教などはすでにしていたようなので、当然といったら当然なのかもしれませんが…、
なんとも切ない気持ちに…。

ウェールズ語で書かれた新聞には、DSさんの弟さんの
最後の日々の様子や、コメントなどが書かれているものもありました
(ウェールズ語をgoogle翻訳したので、内容があっているかは不明ですが)。

もしかしたら、本気で牧師になろうと決心したのは、
この事があったことも関係しているのかな?とも思ったりですが、
あまり関係ないのでしょうかね…。

なお、弟さんの葬儀に関する記事に、
上の方で書いた、叔父さんのお名前と、彼が牧師である旨が書かれていました。

また、後のDSさんの奥さん(マシューの曾祖母さん)のお名前もあり、
地元や教会での知り合いだったのかな?と思ったりしました。
DSさんの結婚の書類と、弟さんの葬儀の記事から察するに、
おそらく、弟さんのお墓に植えるお花などをセッティングしたのは、
どうもDSさんの奥様のお父さん(マシューの高祖父さん)のようでした
(植木屋さんというか、園芸屋さんだったようで、この方もまた職人系…)。

【大学でも有名人】
Abergele County Schoolを卒業後、DSさんは
University College, Bangor(ウェールズ大学バンガー校、現在のバンガー大学)に進学し、
歴史学の学位(B.A.)を取得し、ウェールズ語のコースにも在籍していたようです。

在学中には、おそらく大学の学位授与式?で、通常は大学職員が行う宣言?を行ったとのこと。
これはウェールズ語でやるという慣習があり、DSさんはNational Eisteddfodの
朗唱部門で複数回優勝経験が有ったからかもしれません。

このことを書いた記事には「大学で最も知られている学生の一人」とも書いてありました。

ちなみに、この式の最中、学生たちのヤジというか冷やかしがすごかったらしくて、
今でもイギリスの学生さんってこんな感じ?もしくは当時だからなのでしょうか???

【いわゆる文化系の才能だけじゃない!】
朗唱を得意として、お勉強(主に歴史とウェールズ語が得意だったよう)の方も
なかなかに優秀だった様子のDSさん。
実はスポーツマンでも有ったようです。

DSさん調査の段階で一番最初に手に入れた資料でもある
Huw Edwardsさんの"City Mission"の中で、
Jewin Chapelの長老であるDSさんのお孫さんの一人
(マシューのお母さんのいとこと思われる方)が、
DSさんは若い頃、サッカーをしていて、歳を重ねたあとはゴルフをプレーしていた、
というような証言をしていましたが、昔の新聞記事にもその痕跡がありました。

Abergele County Schoolや大学時代に出場した
クリケットやサッカーの試合結果が新聞に結構載っていたりで、
クリケットについてはスコアの見方すらわからないので
活躍しているかどうかもわからないのですが…(笑)

サッカーについては、大学のチームに加え、
所属リーグ(?)の東西対抗戦的なものの選抜チームでも
キャプテンを務めるような感じだったようです。
ポジションはバックス(フルバック)で、選手としても良い選手だった模様。

ある時期、インフルにかかって試合を欠場していたのが
チームの戦績を左右したような記事が出ていましたが、
時期的に弟さんが亡くなった頃だったので、
欠場の理由はインフルエンザではないのでは…と思ったりしましたが。

なお、彼がいなくなってチーム的に痛い…
という感じで、 Aberystwyth Theological Collegeという神学校に
行くということが書かれている記事もありました。

そして、神学校のサッカーチームでも活躍していたようですが、
入った年の12月に対戦相手から、DSさん含む数人の選手が
規則に則った選手登録をされていないという抗議を受けた、
という記事を最後にサッカーに関する記事がなくなっているので、
これで選手をやめざるを得なくなったのかな?と思っています。
もしかしたら、大学出てから神学校へ行っているので、プレーの年数とかそういうのでしょうか?

それにしても、ウェールズといえばラグビーと思っていましたが、
それは最近のこととか、南部中心とかあるのでしょうか。

そのあたりも気になってしまいました。

2019年8月18日追記編集:
以下項目は記録を確認したらちょっと前後していたので修正します。

【いよいよ牧師に】
1913年、DSさんは神学校卒業前に来ていた依頼により、
卒業後の9月に南ウェールズのLlanelliという街にある、
Silohという教会の牧師(Minister)になります。

SILOH CHAPEL (WELSH CALVINISTIC METHODIST), LAKEFIELD ROAD, LLANELLI - Coflein of National Monuments Record of Wales



追記編集ここまで

…というわけで、いよいよDSさんは牧師になるわけですが、
それはまた続きで別エントリとしてメモしたいと思います。


そんなわけで、牧師さんになるまでのDSさんも十分に興味深く、
また、色々とどうなってるの?と気になるところが出てきました。

【要調査案件】
・Eisteddfodについて
 これは、DSさんが牧師になってからもずっとついてまわる事柄です。
 ウェールズにとって、特にDSさんが生まれ、亡くなるまでの間、
 どういう位置づけだったのか、というあたりが気になります。
 宗教的な観点からも気になっていることも多々あり…。

・朗唱とは
 DSさんに関しては、ほぼ上記に関わってくることですが。

・ウェールズ語と教育について
 こちらも上に関わってくることです。
 気になるのが、DSさんはもともと家庭でウェールズ語を話し、
 ウェールズ語で朗唱を行い、 学校へ行くようになって英語もしゃべるようになりますが、
 日曜学校はもちろんのこと、通常の学校でもウェールズ語の芝居をしたり、大学でウェールズ語を専攻、
 また、大学の学位授与式の宣言がウェールズ語でされていたという事が多く書いてあるので、
 この頃はウェールズ語復興運動が盛んな頃だと思っていました。
 
 しかし、日本語の資料などを読むと、DSさんが学校教育を受けているときは、まさに
 ウェールズ語が弾圧されていた頃真っ只中、という印象を受けるので、
 自分が記事を読んで感じたこととの違いに混乱しているところです。

 ただ、日本語で書かれたウェールズの資料は数が大変に少なく、
 主に南ウェールズのことが書かれていたり、どうも年代がはっきりしない箇所があるので、
 もう少し調べて見る必要があると思っていますが、どこから手を付けようか…。

・成績や奨学金などについて
 これも教育に関わってきますが、正直私は現在のものでも、イギリスの教育制度が全然わかりません。
 DSさんの時代と今が違うかもわからないわけですが、とりあえず、新聞の記事に書かれていることは
 具体的にどういうことなのか(DSさんや弟さんの成績というかはどんなものか)と
 いうものをちょっと調べてみたいな、と。
 もちろん、大学のことや、神学校のことも気になっており、調べられればと思っていますが…。
 と、いうか、どこかにDSさんが書いた論文とか残ってないものだろうか。

・"Caractacus"について
 上の方にも書いたとおり、このお芝居自体も気になっていますし
 (なんせマシューの曾祖父さんが主演したもので、話題になったというものですから!)、
 題材になったあたりのことも全く知らないので、知りたいと思っています。
 
 特にお芝居については、先程も書いた資料が早く届かないかな、と思っていたり、
 あと、リハーサル風景の取材記事で内容は大体わかるのですが、
 どこかにスクリプトが有ったりしないか探しています。

・教会での活動などについて
 牧師さんになる前、小さい頃からかなり教会の行事に参加し、
 弟さん共々なかなか大きな役割も担っていた感じだったり、神学校へ行く前から
 説教?を行っていたりのようで、このあたりも気になっています。
 
 ちなみに、遡れた範囲でオーウェン家はずっとカルヴァン派メソジスト(今のウェールズ長老派)の
 教会のメンバーのようで、そのことが何を意味するのかしないのかも気になっています。

・職人さんというあたりも
 ウェールズ人=酪農業というイメージが有るようですが、
 オーウェン家はずっと職人系の仕事をしていたようなので、
 このあたりも何を意味するのかしないのか…とか。

・スポーツのことも
 スポーツ関連の記事もきっちりまとめてどういう選手だったのかをまとめたい…(笑)
 あと、ウェールズでサッカーをするというのはどういう位置づけ?か、とか、
 サッカーやクリケットのルールなどが今とどう違うのか違わないのか、というあたりも気になります。

・ウェールズリバイバル
 DSさんが大学生の頃に、ウェールズ南部で「大ウェールズ・リバイバル」と言われる
 宗教的な運動が起こっています。
 これがどういうものだったのか、また、DSさん自身になにか影響したのかしなかったのか、
 というあたりも気になります。

・北ウェールズと南ウェールズ
 どうもかなり違いが有ったりのようなので、どういう違いがあるのか、など。
 上にも書いたとおり、特にこのあたりの時代については、
 日本語の文献は南ウェールズのものが多い気がして痒いところに手が届かない…。

他にももちろん諸々ありますが、それは「牧師さんになってから」のところで改めて。

なお、上記のことなどについて情報をお持ちの方、こういう資料がいいよとご存知の方は
教えていただけると大変に助かります


と、いうわけで次回はもう少し写真系が増えるかも&
DSさんとマシューはつながるか?!という感じで、続く!

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと その2 ~ご先祖様の探し方~

「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」のフィリップ役をきっかけに
だいぶ後発でマシュー・マクファディンのファンになってから約8年。
2019年4月末頃に今更ながら2001年5月7日付の"Perfect Strangers"関連のインタビューを読み、
マシューのお母さん方の曾祖父さん、デイヴィッド・サミュエル・オーウェン(David Samuel Owen)さん、
通称DSオーウェン(D.S. Owen)さんの存在を知りました。

そのあたりのことは、以前以下のエントリに書いたとおりです。

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと

その後、色々調査を進めていて、その調査メモと言うかなんというかをしたいと思っていたのですが、
はっきり言ってマシューとは直接は関係なくなってきているため、このブログに書いてよいか迷っていて、
(今回のエントリは一応マシューとまだ関係があります…笑)
アンケートをさせていただいたところ、ご回答くださった方々がいらして、
ここに書くことに肯定的でしたので、今後ぼちぼち書いていきたいと思っています。
なお、アンケートはまだ絶賛受付中ですのでよろしくお願いいたします…

と、いうことで、DSさんはロンドンのバービカンにあるウェールズ長老派教会
"Jewin Chapel"の牧師(Minister)を28歳だった1915年から、1959年に72歳で亡くなるまで務め、
特に1940年に空襲によって被害を受けた教会の再建に尽力した方で、
現在でも敬意を持って言及されることがある…ということが、
BBCのキャスターとしても知られるヒュー・エドワーズ(Huw Edwards)さんの著作や、
教会の公式サイトなどでわかった、というのが前回まで。

DSさんは少なくとも当時のロンドンのウェルシュコミュニティでは有名人で、
大きい教会で牧師さんをされていたということで、何かしらの記録が残っていると思われたため、
引き続き、何か当たらないかとお名前でググってみたりしました。

そうすると、ウェールズ国立図書館のサイト上に
新聞のアーカイブページがあり、その中のいくつかの記事がヒットしました。
このアーカイブ上では、おそらく刊行から100年以上経った
ウェールズで発行された新聞を収集して公開している模様。

Welsh Newspapers Online - The National Library of Wales/
 Papurau Newydd Cymru Arlein - Llyfrgell Genedlaethol Cymru


DSさんのお名前でGoogle検索の結果としてヒットしたものの多くは、
いついつの礼拝でDSさんがサーヴィスをする、という告知がほとんど。

それでもひとまずはDSさんのお名前でヒットするということに感動しつつ、
アーカイブ内などで記事を検索してみることにしました。

そして、同時進行的にマシューとDSさんのつながりについても調査することにしました。

マシューが言っているから間違いはないだろうけども、
前回の最後辺りに書いたとおり、このインタビューの他にはあまり言及しているのを見ない
(私が見た中では"Middletown"の時に曾祖父が有名な牧師だったけども、
ゲイブリエルを演じる際の参考にはしていない、という感じで言及していたもののみ)こと、
もちろんDSさん関連方向からはマシューが曾孫であるなどという記述も見つかっていないことから、
念のため、DSさんとマシューがちゃんと曾祖父と曾孫として繋がるかどうかも
できれば記録などで確認したいということで(疑り深い奴)。

こちらに関しては、少し調べてみたところ、
イギリスでは出生、結婚、死亡の記録は公的記録として位置づけられ、
基本的には有料であり一定の条件下ではありますが、
誰でもその記録を見る(取り寄せる)ことができることがわかりました。

…うろ覚えですが、確か"family tree"か"family record"もしくは"ancestor"
+"research"+"UK"か"Wales"だかの適当なワードでGoogle検索をして
National Archiveの調べ方のページが引っかかったのがきっかけだったかと思います…。

How to look for records of... Births, marriages and deaths in England and Wales - The National Archives

具体的には、レコードインデックスナンバーと、
誕生から50年経っていない人の出生証明については
完全な誕生日、死亡については死亡した際の年齢などの情報がわかっていれば、
イングランドとウェールズに関しては、General Register Officeのサイトから、
オンラインで証明書の注文をすることができます(おそらく直接行って頼むのもOK)。

インデックスナンバーなどを調べるサイトはいくつか有ったりですが、
これを書いていると長くなるので、諸条件等とともに下のリンク等をご参照ください。

Research your family history using the General Register Office - GOV.UK

Ordering service - General Register Office(GRO)

Most customers want to know - General Register Office(GRO)

このことについて、イギリスに詳しい方や、歴史系の研究などをされている方は
ご存じの方も多いかとは思いますが、私は全く知らなかったのでびっくり、
また、本当に良いのか不安だったためにGROに
「(学術目的とは言えない)個人的興味での調査であり、自分は調査対象の家族でもなく、
ましてやイギリス人ですらないが、本当に記録を取り寄せられるか」という問い合わせをしました。

すると、良いも悪いもなく、「こうすれば取り寄せできるから、オーダー待ってるね」、
というような回答が来て、「これは…完全に在宅ストーカーでは…」と
罪悪感にかられながらも調査スタート。

各証明書に含まれている情報は、年代によっても異なりますが主に以下のような感じ。、
出生:生年月日、生まれた場所、両親の名前(母親の旧姓も含む)、
父親の職業(近年では母親の職業も)、届出人
結婚:新郎新婦の職業とそれぞれの父親の氏名、職業、
結婚をした場所とそれを取り仕切った人物、立会人、登録人
死亡:生年月日、死亡時の年齢と、職業(または親しい人物との続柄、またその両方)、届出人

上記の記録について、日本の戸籍と違いあくまで個人の記録のため、
上の世代から下の世代に下ることや、兄弟間でその存在を確認するのは難しく
(というか死亡記録以外では可能性ほぼゼロ)、
基本的には下の世代から、少しずつさかのぼっていくことになります。

自分がわかっていることと言えば、
マシューの誕生日、誕生地、マシューのご両親のお名前(お母さんの旧姓含む)、
DSさんの誕生日、死亡日、奥様のお名前(旧姓含む)、
DSさんのご両親のお名前(お母様の旧姓は不明)。

必要な手順としては、マシューのお母さんのご両親のお名前
(おそらくはマシューのお母さんのお父さんのお父さんがDSさんですが、念の為)を知るため、
マシューのお母さんの出生記録を確認→
マシューのお祖母さんの旧姓がOwenでなければ、お祖父さんの出生記録を確認→
父親がDSさんであると確認できれば完了。

…ということで、簡単そうに見えるのですが…マシューのお母さん始め、
ウェールズには同姓同名の方が非常に多くて結構大変…。

ちなみに、証明書の取り寄せには一番安くても11GBPかかるので、
ビンボー人としては、数打てばよいというわけではなく、確実に行きたい…。

とりあえずほぼ確実という記録から少しずつ取り寄せていくことにしました
(なお、マシューのフルネームが確かにDavid Matthew Macfadyenであることは
最初に取り寄せた書類のひとつと、その他で確認できました)。

書類は注文してから4営業日くらいに発送となり、
最も安くつく通常発送だとそこから10日~2週間ほどかかるということで
その間、先程書いた新聞アーカイブでDSさんに関する記事検索をする傍ら、
インデックスナンバーの情報などで、まだ取り寄せられない部分や、
他の親類についても当たりをつけていきました。

その段階で、10年ごとに行われている国勢調査(Census)については、
100年前までは内容そのまで見られることが判明し、
主にDSさんより上の世代について少しずつ分かってきました。

DSさんのお父さんは熟練指物師(joiner/journeyman)、
そのまたお父さんは棟梁(master builder)だったよう。

DSさんのお祖父さんの職業を知って、「大聖堂」的にまたニンマリする私…(笑)
DSさんはフィリップ…と思っていましたが、もしかしてむしろジョナサンか?!と(笑)
いや、もちろんDSさんは孤児でもなく、ジョナサンはウェールズ人ではないのですが(笑)
…そういえば、トムを演じたルーファスも確かウェールズ系だったな(大脱線)

そのまたお父さんのお名前や職業まではわかりましたが、
ひとまず、これ以上遡るのはツールを変えないといけないかも…ということで、
DSさんの兄弟や、おじさん、おばさんなどのお名前等を確認して、
あとは書類が届くのを待ったり、他で調査すべし…ということに。

そして、せっかくなので、マシューのお父さん方についても調べよう、ということで、
ありがたいことに、Macfadyen姓はイングランドでは珍しく、お父さんと同姓同名の人も少なかったため、
何となくこちらも伯父さん、お祖父さん、お祖母さんと当たりをつけていきました。

ちなみに、とマシューのお祖父さんとお父さんのミドルネームは同じで、
お祖父さんのお母さんの旧姓のよう。
マシューの末っ子くんと、弟さんのミドルネームが同じ「Owen」で、マシューのお母さんの旧姓だったり、
他にも同じくお母さんやお祖母さんの旧姓がミドルネームになっている例が多々有りで、
結構こういう習慣があるんだな、と初めて知りました。

お父さんの生まれた場所、そしておそらくその後もそのご両親が住んでいたであろう場所を調べてみると、
わりとオーカムの近く(多分、このあたりオーカムに行くときに通った…)。

マシューはお父さんのお仕事の関係で、ご両親が海外(インドネシア→ブラジル)にいたこともあり、
お祖父さんお祖母さんのおうちが近くということでオーカム・スクールに行ったと言っていましたが、
色んな理由から、お父さん方だったのか!とちょっと意外に思いました。

で、お祖父さん、お祖母さんの出生記録らしきものが見つからない…と思いましたが、
そういえばお祖父さん、お祖母さんはスコットランド(グラスゴー)の出身だと
マシューが言っていたのを思い出しました。

先程、イングランドとウェールズの記録はGROで取り寄せができる、と書きましたが、
スコットランドについては、行政などが完全に独立しているようで、
記録についてはNational Record of Scotlandが運営しているサイト
Scotlands Peopleで検索や記録の取り寄せの申請ができることがわかりました。

Scotlands People

また、生誕から100年以上経過している人物の記録については、
すぐにその場でオンラインでも見られる(有料)、という感じ。
(GROも 1837以降、100年以上経過した出生記録と、1957年までの死亡記録は
注文から4営業日後くらいにPDFで閲覧することが可能ですが、料金がスコットランドに比べ割高)

幸い、マシューのお父さん方のお祖父さんは100年以上前に生まれた方でしたので、
すぐに記録を見ることができました(ただし、スコットランド時代は名字がMcFadyenでした)。

更に、ありがたいことに、スコットランドの結婚証明の書類は
新郎新婦の父親だけでなく、母親の名前と旧姓も記載されていたので、
必ずしも出生証明を見る必要がなく、その上の世代に遡ることができました。

ただ、ここで行き詰まりが出てきました。
マシューも以前言っていましたが、アイルランド(北アイルランド)から移住してきた世代
(マクファディンさんたちの奥さんたちも、マクファディンさんも)がおり、
アイルランドの記録については、その大半が失われてしまっている…という…。

ひとまず、マクファディン家の方は、私が分かる範囲で一番古い方(高祖父さんのお父さん)は、
残念ながら資料が解読しきれず、何かしらの熟練工ということしかわからなかったのですが、
その息子さん、高祖父さんの職業が"Brass moulder"(の熟練工)というもので、
なんぞや?と思って調べたら、英語圏のご先祖さん調査をしている人も、
自分の祖先がこういう職業なんだけど、何?と質問したりしていました。
おそらく、真鍮型を作ったり、真鍮の細工を作ったりする職人さんのよう。

その息子さんも技術系だったり、マシューのお父さんも若い頃はエンジニアだったり、
(お父さん方のお祖父さんは事務系のお仕事だったようですが)、
お母さん方もお父さん方も技術系や専門性がある職業が多いイメージで
なんとなく、マシューの演技というか、俳優としてのあり方
(堅実な職人気質っぽさを感じるというか)
にもなにか影響してそう、とか勝手に思ったり…。

とかなんとかで、ひとまず、このあたりで今まで判明した(もしくは仮定した)
ご先祖様たちの関係がぐちゃぐちゃにならないよう、
また、どのあたりの情報が必要なのかを整理するためにも
家系図を作るのに何か良いソフト(アプリ)なんかはないかな、と思ったのですが、
日本のものは、字数や暦表記の問題で使えないものばかり、という結論に…。

同時に、そろそろ無料ではデータが探しきれなくなってきたため、
有料のデータベースにも手を出すことにしました。

欧米ではご先祖様探しが流行っているようで、
そういう人のためのデータベースがいくつかあり、
GROやNAもそれらのサービスを紹介し、一部は公的機関と提携して、
独占的に一部のデータを有料で公開していたりします。

無料、有料を含め、全てのデータを保有しているものはないのですが、
ひとまず、全て契約するわけにも行かないので(結構高いし、被る部分も多い)
公的なデータを独占で公開する契約を結んでいるサービスを契約することにしました。

このサービスには、一応家系図形式でそれぞれの関係などを足していけるので、
これで、家系図を管理しやすくなり、また、新しいデータを検索したり、
一部は記録そのものも見ることができるようになりました。
特に、国勢調査は現在1911年までのものが公開されているのですが、
1939年に第二次世界大戦のために行われた、"1939 Register"という通常と異なる調査の結果は、
生後100年経っているか、亡くなっている人のものであれば見ることができ、
大いに役に立っています(現在進行系)。

なお、このサービス内の家系図だと一画面では確認ができないため、
このデータをインポートすることにより、家系図を一画面で見たり、
オフラインで管理ができるソフトもダウンロードしてみました。

そんなわけで、このとき判明している(もしくは仮定している)
範囲で作った家系図を眺めるまでもなく、
マシューとDSさんをつなぐために最も重要で欠けたピースはずばり、
マシューのお母さんのご両親、特に、DSさんの息子さんであろう、
「エンジニアだったけど、アマチュア劇団の演出をしていた」という、マシューのお祖父さんです。

はじめはお名前すらわからずに、色々と当たりをつけていましたが、
頼んでいた書類が届くまでは仮定するのも厳しい状況だったので、とりあえず、
DSさん関連の情報を探すことに集中することにしました。

今までは主に最初の方に書いたウェールズ図書館の新聞アーカイブを中心に、
オープンアクセスの物に頼ってきましたが、このあたりもそろそろ限界が…。
ということで、「リッパー・ストリート」関連の調べ物(本物のリードさんについて)
をしている際に(まだしてますけど!)いつか契約しようと思っていた、
新聞のデータベースサイト、"British Newspaper Archive"も契約してみることにしました。

British Newspaper Archive

そんなこんなでDSさんやその周辺、また、DSさんの息子さん(マシューのお祖父さん)や
おそらくお母さんの?興味深いことが色々わかってきて、
さらに調査(?)は収拾がつかなくなっている状態で現在に至っているのでした…。

そのあたりのことについては、このエントリに書くと際限がなくなるので
(Succession S2放送開始関連でなにかない限りは)次のエントリに書きたいと思います

…というわけで、次回に続く!

マシュー・マクファディンの曾祖父、DS オーウェン牧師のこと

私はマシュー・マクファディンのファンで、
こうしてファン(?)ブログをやったりしているわけですが、
なんせ「ダークエイジ・ロマン 大聖堂(The Pillars of the Earth)」きっかけの新参ファンな上に、
英語ができず、ついでにいわゆる情弱のため、今更になって彼について新たに知ることも多いのですが、
先日、またそんな事がありまして、個人的にツボと言うかなんかだったので、という話。

先日、たまたま2001年5月7日付のウェールズの大衆紙"Western Mail"の
"Shooting star's life imitates art through family reunion."というタイトルの
マシューのインタビュー記事を見つけ、読んでいました
(オンラインのオープンアクセスでは今のところ見つかっていないのでリンクはありません)。

年代とタイトルから分かるかもしれませんが、
マシューが主人公ダニエル・サイモンを演じたBBCのミニシリーズドラマ
"Perfect Strangers"のプロモーションインタビューです。

"Perfect Strangers"のダニエルはこんな感じ(かわいい)。

※商品ページに飛ぶとタイトルが"Almost..."になっているのは、
 アメリカ版のタイトルがこれだから(おそらく同名の映画があったからでしょうか)。

"Perfect Strangers"自体については、何年か前にUK版DVDを購入し、
とりあえずこなさないと、と流し見(ながら見)していたら、途中からグイグイ引き込まれてしまった
という作品なので、いずれ最初からきちんと見直して
(その後オランダの「ノーカット版」を購入したこともあり)
またいずれ感想などを書きたいな、と思っていますが、ここではひとまずおいておきます。

で、この作品は、主人公ダニエルが、疎遠になっており自分は覚えていなかった
父方の親戚たちに会い…という話なわけですが、マシューはこの撮影中に、
お母さんとおばさんが企画した、母方のお祖母さんの80歳の誕生パーティに参加し
(マシューが40歳の誕生日にやられたら嫌だと思ってたと言っていたサプライズパーティ・笑)、
初めて会う親戚や、あまり親しくしていなかった親戚にも会い、
まるでダニエルが経験したことをトレースするような
(もちろん、その時に体験したことは全然違いますが)
なんとも不思議な感覚になった、とのこと。

ダニエルはユダヤ系ですが、マシューのお母さんはウェールズ人。
マシューのお母さんは演劇を教えていたことがあり、
そのお父さん、マシューのお祖父さんはエンジニアで、アマチュア劇団の演出をしていた、
というのは他のインタビューでも度々目にしたり耳にしていました。

ちなみに、マシューのお父さんは名字からもわかるように(?)スコットランド人で、
その両親(マシューのお父さん方のお祖父さんお祖母さん)はグラスゴー出身、
お父さんは石油会社勤務でその仕事の都合でマシューは幼少期から国内外を転々として育った、
というのも、このインタビューでも書かれていますし、他でも見たことがありました。

しかし、ここには、私が知らなかったもうひとりの家族について書かれていて、
それは、マシューの母方の曾祖父さんのこと。

マシュー曰く
「僕の曾祖父、DS オーウェン(DS Owen)は、ロンドンのウェールズ教会のかなり有名な聖職者だった。」
「彼の名前はデイヴィッドだったんだけど、みんな彼のことをDSと呼んでいた。」

マシューのお母さんの旧姓はオーウェンさんなので、
アマチュア劇団を演出していたお祖父さんのお父さんということでしょうか
パーティの主役のお祖母さんの出身地がロンドンではなく
ウェールズだと言及されていたことからしても。

まず、デイヴィッド、という名前、
マシューはフルネームがDavid Matthew Macfadyenなわけですが、
この曾祖父さんから取ったのでしょうか?
もしくはお祖父さんもデイヴィッドがつくお名前なのかもしれませんが。
ウェールズの守護聖人の名前でもありますし。
それにしても、みんなデイヴィッドとは呼んでいないのは曾孫も同じ…(笑)

ついでにいうと、マシューの末っ子くんのラルフくんと、
弟さんジェイミーさんのミドルネームはオーウェンだったりするっぽいのですが、
お母さんの旧姓を名前にしたという感じなのでしょうかね(名前にも使える名字って便利)。

とかなんとか言うこととかもなのですが、
それ以上に「ウェールズ人の聖職者」、という事実を知って、私はびっくりし、
DS オーウェンさんについてもっと知りたいな、と思ったのでした。

もちろん、先程も書いた、私がマシューのファンになるきっかけとなった作品
「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」でマシューが演じたフィリップ修道院長(Prior Philip)が
ウェールズ出身の聖職者だったからに他なりません。

…もちろん、カトリックとプロテスタント系という大きな違いはあるのですが…。

と、言うわけで、まずは簡単に、手に入れたワードでググってみたところ、
Jewin Chapelという、ロンドンのバービカンにある、
ウェールズ長老教会の公式ウェブサイトが引っかかりました。
厳密に言えば、その中の、Jewin Chapelの歴史について書かれたページです。

このページには、現在の場所に建っていた教会が1940年のロンドン大空襲で破壊され、
現在の建物が完成したのが1960年であり、
「この再建計画は、1915年から1959年までこの教会の牧師を務めていた一人の男、
DS オーウェンの構想によるものだ」ということが書かれています。

以下、DSオーウェンさんのことを基本的には「DSさん」または「曾祖父さん」と表記します。

DSさんは教会の再建を担ったウェールズ人の聖職者。

ますます私の中で勝手にフィリップ院長とリンクしたのは言うまでもありません。

次に、The Welsh Books Councilが運営しているブックショップgwales.com掲載の、
リディアン・グリフィスさんによるある書評が引っかかりました。

書評は"City Mission: The Story of London's Welsh Chapels"
というタイトルの本についてのもので、
この本は、BBC News at Tenなどで知られるニュースキャスター、
ヒュー・エドワーズ(Huw Edwards)さん(Skyfallにも本人役で登場しているらしい)の著作。

その書評の中で、以下のような一文がありました。
「この本にある強く心に訴える図像の一つは、爆撃によって破壊されたJewinで
1943年に結婚式を執り行うD.S.オーウェン師を写したものだ...」

廃墟になった教会で結婚式を執り行うなんて、まさにフィリップがしそうなことじゃないですか。
ますます、DSさんのことが気になりまくり。

できたら入手したいな、と思ったこの本はアマゾンJPでも扱いがありました。


私が見たときは、たまたまハードカバー版が1,600円弱と
安価で販売されていたため、そちらを早速注文。

サイズもページ数もろくに見ていなかったため、届いた本が思ったより大きく、また分厚くてびっくり。
1,600円弱はお得だった…理由は不明ですが、国内在庫があったようで、
周りが少し焼けている感じだったので、売れ残って困っていたやつだったのでしょうか??

で、早速本を開いてみますが、ここからDSさんを探すのは
ちょっと大変そう?と思っていましたが、さすが、インデックスがついていました
(日本はどうしてインデックスやノートを付ける文化が根付いていない?のでしょうかね?)。
写真も、上記の物以外にもありそう!と、まず、DSさんの写真が載っていそうな最初のページを開くと
はっきりと顔がわかる、ポートレート写真が掲載されていました。

その写真を、Jewin Chapelの公式ツイッターアカウントが
過去にあげてくれていましたので、下に貼りますね。

これが、DSさん。



曾孫さんと似てます?(2008年「ブローン・アパート」プレミアの時)
Embed from Getty Images

目が大きいところと、口元から顎にかけてが似ているかも!
(マシューは目が青いから分かりづらいけど、いわゆる黒目も結構大きいし)

私はマシューの血族の顔はお子ちゃまたち以外知らないので、
お父さん方とかでもっと似ている人がいるかもしれませんが(笑)

そして、先程の書評にもあった写真ですが、
写真自体のキャプションにはDSさんとは書かれておらず、
インデックスにもDSさんのところには載っていませんでしたが、
この時期の牧師さんなのだから、DSさんで間違いないということでしょうかね。

こちらがその写真。
※あるアカウントへのリプですが、エドワーズさんによるツイートです。



で、写真もですが、もちろん本文でもDSさんに言及があります。

この本の第4章は"Journey to Jewin"というタイトルで、
ロンドンで最も古いウェールズ教会だという、Jewin Chapelの歴史について書かれていて、
その中の多くの割合をDSさんが牧師を務めた時代の記述に割いています。

DSさんは1915年、28歳の時にロンドンで一番大きな非国教会である、
Jewin Chapelの牧師に就任します。
そう、ちょうど(少なくとも原作の)フィリップが
キングズブリッジ修道院長になったのと同じ年齢なんですよね。

1915年といえば、第一次世界大戦で国が疲弊し始め、
Jewin Chapelの信徒の若者の多くも出征している時期。
DSさんはJewin Chapelの前は、ウェールズで牧師をしていたのですが、
ロンドンの教会はすぐに閉鎖されるだろうから、
Jewin Chapelに行くのはやめたほうがいい、と言われたりしたそうです。

そんなDSさんについて、本には「彼には明らかに勇気と熱意があり...」
との記載があり、ますますフィリップと重なります(勝手に)…。

そして、この本の中でも、マシューがインタビューで言っていたとおり、
「DS」として広く知られている…と書かれていました。
そして、「今日でも敬意を伴って言及される」とも。

DSさんは、この後45年ほど、Jewinの牧師として過ごします。
その間に彼は信徒(会員)の数を増やし、子どもの教育にも力を入れ、
そして1940年に爆撃により教会が破壊されたときにも、
多くの信徒が彼についていき、様々な困難を乗り越え、
元にあった場所へのJewin Chapelの再建を実現したとのこと。

「彼の英雄的な尽力がなければ、Jewinが姿を消していたと言っても過言ではない」
本の中で、エドワーズさんはそう述べています。

教会が爆撃にあった直後、DSさんは自宅も空襲の被害を受け、
その後しばらくは車(オースチン)がかれの家のようになっていた、と
現在Jewinの長老を務めるDSさんのお孫さん
(名字がOwenではないので、おそらくマシューのお母さんのいとこ)が証言しています。

このお孫さんは他にも色々と証言をしていて、
DSさんは、いいお祖父さんでもあったようです。

DSさんは、1959年3月26日、72歳で新しいJewin Chapelの完成を見ずに亡くなったそうです。
しかし、再興がなされるであろうことは間違いない、と確信していただろうとのこと。

本の中には、もっと詳しく45年の間にDSさんがどういった活動をしたかが書かれています。
このあたり、おそらく教会の活動のことなので、記録が色々残っているはずなので
他でももうちょっと調べたいなと思っていますが、
ウェールズ語のものも結構多そうな感じいろいろ厳しそうでしょうかね…(知らん)

そういえば、DSさんのDはデイヴィッドだけど、Sはなんだろう?と思っていたら、
ウェールズ図書館が運営するオンラインウェールズ人物事典?にDSさんの項目があり、
フルネームはDavid Samuel Owenさんとのこと。
(DSさんのお父さん、マシューの高祖父さんがサミュエル・オーウェンさんだったよう)

Roberts, G. M., (2001). OWEN, DAVID SAMUEL (1887 - 1959), minister (Presb.).
Dictionary of Welsh Biography.


ちなみに、City Missionを元にした(?)
エドワーズさんが案内役のロンドンのウェルシュコミュニティーの歴史を追う番組があったようです。
某サイトにこの番組の英語字幕があがっていて、それを読む限り
この第2回でDSさんに言及があるようで、City Missionでもその証言が出ていた
DSさんのお孫さんも出ている?ようです。

そのトレーラーがこちら。(英語字幕版)
Huw Edwards a'r Cymry Estron: Stori Cymry Llundain - English version / fersiwn Saesneg


フィリップの喋り方は訛りがある感じなので、
まあ、考えられるとしたらウェールズ訛りなのかな?と思っていましたが、
このエドワーズさんのウェールズ語を聞く限り、やはりそんな感じですね。

THE PILLARS OF THE EARTH - Official Series Trailer

0:18、0:32、1:25あたりにフィリップのセリフがあります。
トレーラーで細切れの為わかりにくいですが、
明らかにダーシーやリードやトム(クインも、もちろんワムズガンズも)、
その他どのキャラクターとも違うアクセントで話しています。

そういえば、マシューはウェールズ語はできないと言っていましたが、
この本に書かれていたことはもちろん、上記の方とは別のお孫さん
(この方も、ある方面で有名な方のよう)が別のところで話されていた内容などを見るに、
マシューもさすがに少しはウェールズ語ができるんじゃないかな、
と思うのですが、どうなのでしょうかね。

と、言うわけで、私の中で、DSさんとフィリップはかなりかぶるところがあるな、と思ったのですが、
「大聖堂」のときのインタビューで言及されてはいなかったようでちょっと意外です。
(もしかしたら私が見つけられていないだけでどこかでそういう話は出ていたのかもしれませんが)

"Middletown"のときには、曾祖父さんが有名な聖職者で、という言及はありましたが、
全然参考にしていないって、まあ、ゲイブリエルはそうでしょうよ(笑)

まあ、フィリップはカトリックの修道士だしでだいぶ違うとか、
マシューとしては、あまりそういう感じに見てほしくないとか色々あったのかもしれませんが、
もしかして、キャスティングした人はマシューがDSさんの曾孫だと知っていたのかも?とも
少し思ってしまったりしたわけです。

と、いうか、マシューにDSさんの役を演じて欲しい…(笑)

なお、先日のノートルダム大聖堂の火災を受け、単純で影響されやすい私は
「大聖堂」の原作を再読したりしていたところに、このインタビューを読んでDSさんの存在を知ったので、
ますます「大聖堂」熱が再燃しまくっております…(笑)

ドラマの方をまた見直して、マシューファン、
そして原作ファンとしての感想も書けたらな、と思っていますがいつになることやら…。

「大聖堂」の原作もドラマも面白いので、
まだ読んでいない、まだ観ていないという方は、もしよろしければこちらもぜひぜひ!

原作上巻(上中下全三冊)


「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」DVD(レンタル版中古)

※再生初期設定音声が吹き替え版になっているので、
 ぜひぜひ英語に切り替えてご覧ください!

というわけで、いつも以上に私しか面白くない
(そして、他のマシューファンの方には今更な)ネタでした…。
内容的に「大聖堂」カテゴリにしようか迷ったのですが、
一応?「マシュー・マクファディン その他」カテゴリにしました…(笑)

ちなみにJewin Chapel、次ロンドン行く機会があったら、前を通ってみたいと思います。
本当は、DSさんを偲んで作られたステンドグラスもあるみたいなので、
どんなのか見てみたい気もしますが、流石にそれは…という感じですね…。

それと、DSさんのことを知るきっかけになったマシューのインタビュー記事が載った
"Western Mail"紙ですが、1959年にDSさんが亡くなったあと、
追悼記事のようなものが掲載されていたようなので、
こちらも次にロンドンに行く機会があれば、British Libraryかどこかで
その記事もチェックしたいと思っています。

ちなみに(?)いつものことですが、DSさんやJewinなどのことについてご存知の方、
色々教えていただけると嬉しいです!

「くるみ割り人形と秘密の王国」BD/DVD発売と「メディア王~華麗なる一族(Succession)」DVDレンタル開始とトム&グレッグというかマシューとニコラスさん画像と結局次の舞台はどうなるの

マシュー・マクファディンが主人公クララ・シュタールバウムの父親
ミスター・シュタールバウム(Mr.Stahlbaum、ベンジャミン)を演じる
ディズニー映画「くるみ割り人形と秘密の王国 (The Nutcracker and the Four Realms)」

その日本版のブルーレイ/DVDが2019年3月6日に発売になり、
私もやっと入手しました。



とりあえず、お気に入りのシーンを繰り返し観て、
「やっぱりベンジャミンかわいいな…」と思っている次第。
ちなみに、映像特典の追加シーンにはベンジャミン登場がなさそうなので
まだ観ていないのですが、もしかしていたらどうしよう。

特典映像として以前も貼った、
ベンジャミン&クララのちょっとネタバレ?なシーンも挟まる
"Fall On Me"のPVも入っているようですね。


ちなみに、今まで出ていた作品がBD/DVDと、ダウンロード版(?)もパックになっていたので、
届いたらiPadに入れるぞ!と張り切っていたのですが、
なんと、このくるみ割り人形は、ダウンロードは付いていなくて
BD/DVDのみのセットでした…。

先行で販売開始したものを単品で購入しないとだめなんでしょうね…。
でも2000円位するので、金銭的に余裕のあるときにしよう(いつだ)。

そして、同日2019年3月6日に、
マシュー・マクファディンがアメリカ人ビジネスマンの
トム・ワムズガンズ(Tom Wamsgans)を演じる
HBOドラマ「メディア王~華麗なる一族~(Succession)」シーズン1の
DVDレンタルが開始したようです。



こちらは、スターチャンネルで「キング・オブ・メディア」の邦題で放送しているもので、
現在もシーズン1を再放送中&アマゾンプライムのオプションサービス「STAR EX」で配信中です。

マシュー演じるトムも最高ですし、他のキャストも脚本も、音楽も最高なので、
いずれかの手段で観て頂ければな、と思っております。
なお、もちろんオリジナル音声版でご覧になることをおすすめします。
役者たちの演技はもちろん、脚本自体が原語のニュアンスが分かる状態でご覧になったほうが良いので。
(もちろん、字幕はかなりセリフが省略されていますが、吹き替えもしかり…ですし…)

"Succession"は、2019年1月から、シーズン2の撮影が行われていましたが、
トムとコンビ扱いされている、グレッグ・ハーシュ役のニコラス・ブラウンさんが
インスタ上に素敵な写真をアップしてくださっていました。
(下に貼り付けたものの中に2枚あります)

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Tom and Greg best friends forever

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一枚目はなかなかかっこいい写真、そして2枚目は可愛い!
しかし、マシューがこうやって肩に頭をあずけられるって…
やっぱりニコラス・ブラウンさん、大きいですね…。

キャプションがちょっと気になるのですが、
ただシーズン2の撮影が終わった?という感じでしょうか?
Succession自体がS2で終わるとか、
S3もあるにしても、トムかグレッグが退場するとかそういう可能性もあるのでしょうか。
(まあ降板するなら多分マシューの方だとは思いますが…)

そんでもって、マシューはといえば、この"Succession"シーズン2以降、
公的なお仕事情報が何一つ出ていない状態なんですよね…。

で、先日2019年3月5日付でなぜかMETRO紙(地下鉄の駅で無料配布されている朝刊)に
マシューのちょっと気になるインタビューが載ったとかで…。

His and Hawes! Spooks star would love to act with wife Keeley but fears tiffs would be obvious by Andrei Harmsworth on METRO

まあ、早い話が、妻で女優のキーリー・ホウズとの共演についてという感じで、
そういう話を時々するけど、やるなら舞台かな、とか、二人でやるなら
「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」が良いかなぁ、とかそんな感じで、
特に舞台の情報を心待ちにしている私にとって、非常に気になる内容なのですが、
実際のところどうなんだろうか…。

ちなみに、キーリーも以前インタビューでマシューと舞台やりたい!と言っていたのですが、
私は勝手にマシューは特に舞台でキーリーと共演するのはあまり乗り気じゃないのかなと思いこんでいた…。

私としては、キーリーも結構好きだけど、
自分の中で特に舞台でのマシューとの共演を観たい度が
もっと高い女優さんが何人かいるのでどうかな〜
(ちなみにキーリーは舞台に立ったのは過去2回、
1回目はNTでジョセフ・ミルソンさんと夫婦役だったのでアーカイヴでレコーディングを観ました)。

しかし、この記事はあくまで、
「超大ヒットしたBBCドラマ「ボディ・ガード」に出演したキーリー・ホウズの夫」
という扱いなので、ただ単にキーリーのネタをなにか引き出したかっただけなのかな?とか、
色々モヤモヤしてしまったりもしましたが…
でも前もなんとなく舞台の話をしていた割と直後に発表があったし…とか…。

うーむ、まあ、どちらでもいいので、お仕事情報早いとこなにか出てほしいですが、
できれば舞台は個人的には諸々で来年頭くらいまで待ってほしいかもしれませぬ(ワガママ)。

マシュー・マクファディン&キーリー・ホウズ夫妻atThe Charles Finch & Chanel Pre-BAFTA's Dinner

マシュー・マクファディン&キーリー・ホウズ夫妻が
2019年2月9日にあったThe Charles Finch & Chanel Pre-BAFTA's Dinnerに参加したとのことで、
Gettyさんに2枚ほど画像が出ていました。

ふたりの表情はこっちが好きで
Embed from Getty Images

写真の構図?としてはこっちが好きかなぁ
Embed from Getty Images

マシューは今HBOドラマ"Succession"(邦題「キング・オブ・メディア」「メディア王~華麗なる一族」)
のシーズン2の撮影中かと思われますが、このイベント+週末で
しかも10日はキーリーのお誕生日、ということもあってか?
ロンドンに帰ってた(る?)のでしょうかね??
(シーズン2でトムがどうなるのかわからないですが、流石にもう撮影終わりってことはないですよね?)

こういうところに顔出して元気そうな姿を見せてくれるのは嬉しいですが、
"Succession"シーズン2以外のお仕事情報をそろそろお願いしたいです(毎度おなじみ)

ところで、また後日なにか書くかもしれませんが、
マシューが主人公の父ベンジャミン・シュタールバウムを演じた
「くるみ割り人形と秘密の王国」3月6日にBD/DVD発売ということで予約しましたが、
各サービスでの配信はもう始まっているのですね。

特典映像、ベンジャミンパパのシーンがあると良いなと思ったのですが、
公式サイトを見た限り、これは、なさそうな気しかしない…(笑)
「くるみ割り人形と秘密の王国」ディズニージャパン公式ページ