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イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)を中心に。
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"Macbeth" at Shakespeare's Globe(2013)

2013年8月16日にロンドンのグローブ座で
"Macbeth(「マクベス」)"を観てきました!

劇場外観の画像や開演まではこちらの記事で。
観劇後の出待ちしちゃったよ、はこちらの記事で。

今回はfacebookでグローブ座公式と、ジョセフ・ミルソンさん公式
(運営はDarcylisiousさんですが、ジョセフさんのサイトは公式扱いなので)
が掲載している写真を引用させて頂きます。

ひとまず公演情報など…。

"Macbeth(「マクベス」)"
あらすじは以下ページをご参照ください
Wikipedia日本版「マクベス」あらすじ

原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:イヴ・ベスト
出演:ジョセフ・ミルソン(マクベス)
   サマンサ・スパイロ(マクベス夫人)
   ビリー・ボイド(バンクォー)他

※グローブ座公式ページ上の制作陣、出演陣の一覧は以下の通り※
CREATIVES
Directed by Eve Best
Designed by Mike Britton
Composed by Olly Fox
Choreography by Charlotte Broom and Sian Williams

CAST
Moyo Akandé : Witch
Geoff Aymer : Ross
Bette Bourne : Porter
Stuart Bowman : Macduff
Billy Boyd : Banquo
Jonathan Chambers : Seyton
Philip Cumbus : Malcolm
Gawn Grainger :Duncan
Harry Hepple : Lennox
Joseph Millson : Macbeth
Jess Murphy : Witch
Colin Ryan : Donalbain/Fleance/Young Macduff/Messenger
Cat Simmons : Witch
Samantha Spiro : Lady Macbeth
Finty Williams : Lady Macduff

上演劇場:シェイクスピアズ・グローブ(グローブ座)
上演時間:2時間30分(休憩込)
上演期間:2013年6月22日-2013年10月13日

先の記事に書きましたが、ビリー・ボイド(Billy Boyd)さんが
バンクォー役とのこのことで見てみたいな、と思ったのがきっかけでチケットを購入。

「マクベス」と言えば、BBCの現代翻案版「シェイクスピア21」(ShakespeareRetold)
のジェームズ・マカヴォイ主演のレストラン版しか見たことがなかったのですが、
そのバージョンがかなりマクベスとバンクォー相当のキャラクター(ジョーとビリー)
の関係に焦点を当てていて、バンクォーもものすごく印象的だったので…。

今回の主演のマクベス役はどなた?と思っていたら、
マシュー・マクファディンの最大非公式ほぼ公認サイトDarcyliciousさんが
プッシュしている他の何名かのうちの俳優さんの一人、
ジョセフ・ミルソン(Joseph Millson)さん。
どんな俳優さんだろう?と思いつつ、いろいろバタバタしていて
何も調べていかずにいたのですが、実は…、と、この話はまた後ほど。

ちなみに、ほんのちょっとだけレビューを斜めみ(読みではなく)
したところ、あまり評価が高そうではなかったのでちょっと心配でした…(汗)

シェイクスピア作品は最近現代アレンジが流行っているらしい?
(今回のNTの「オセロー」にしても、2月のトラファルガーの「マクベス」にしても)
のですが、もちろん劇場のコンセプトから言って、
今回のマクベスはそんなことはありません。

ただ、帰ってから詳しい方に伺ったのですが、
その方のご覧になった「テンペスト」は
シェイクスピアの時代のエリザベス朝の衣装だったのに対し、
「マクベス」はルネッサンス風だったようです。
言われてみれば確かに…でも見ている時は「昔風の衣装でかわいい~」
くらいにしか思っていませんでした(滝汗)


この写真はかなり後半のものですが、衣装の雰囲気がわかって頂けるかな、と…。

入場すると、場内でチューニングの音が鳴っています。
でも、聞こえてくる音が普通のオーケストラではなく古楽器で
オケでもかなりテンションが上がるのにさらに倍、という感じ。

チリン、チリンと昔風の上演時間を伝える鐘が鳴ります。
上演が始まる何分か前に火を持って入ってきた人がいて、
その火を置いて下がって行ったのですが、
あれは何の意味があったのでしょう…?(火もすぐに消えてしまっていたし…)

とか思っていると、太鼓を携えた役者さんがずらっと登場!

わわ、ビリーさんだああああ!とかミーハーなことしか思っていませんです、ハイ。
皆さんで太鼓を打ち鳴らし、掛け声がかかります、いよいよ始まったんだ!とワクワク。

上演中の画像が見当たらなかったのですが、稽古の様子。
実際の舞台ではみなさん整然と並んでましたけど。



前記事に書いたとおり、自分は立ち見最前列、舞台かぶりつきの
ほぼ真ん中に陣取っていました。
舞台は半円形にせり出す感じで、これまた臨場感がすごかったです!
この画像の右奥の方で肘を乗せている人がいるの見えますか?
みんなこんな感じで観ていました。


ちなみに、この中央の女優さんは3人の魔女の一人を演じていらっしゃいます。

開場前に立ち寄ったショップにマクベスグッズとして血糊が売っていたのですが、
いきなり血だらけな皆様…(笑)



しょっぱなから登場人物たちが舞台から立見席に降りる階段を行ったり来たりでした。
しまった~!階段の横も面白そう!とちょっと後悔(笑)

いよいよマクベスとバンクォーが運命の予言を聴く場面。

三人の魔女の皆さんは歌ったり、踊ったり結構動きが激しい!
左端のキャット・サイモンズさんのキャラはめちゃくちゃお客さんに絡んでました(笑)
前列の若い男性を選んでいたようでしたが、
前列に女子しかいなかったらどうするんだろう(笑)



ヒゲビリーさんバンクォーかわいい…。衣装もかわいい…。



マクベス役のジョセフさんったら、
私好みの黒髪+ヒゲ+長身なイケメン…とか思ってましたすみません。



マクベスとバンクォーの身長差がたまりませんね、ウフフ(こらこら)
マクベスは腰の両側に2本手斧をぶら下げていて、それが目前に迫ります。



今回の二人はレストラン版の2人程の親密さは感じなくてちょっと残念。
というか、それが普通なんですよね、きっと(汗)

ビリーさんバンクォーは、愛嬌のあるおっさん(失礼)
という感じですっごくかわいい…!
そして澄んでいてよく通る、とってもきれいな声…!

マクベスはそうは感じなかったですし、実際ジョセフさんが
「今回の自分が演じるマクベスはスコットランドアクセントじゃないよ」
とツイッターでおっしゃっていたのを後で目にしたのですが、
バンクォーはセリフが独特な発音だったように感じたので
スコットランドアクセントだったんでしょうか。
せっかくスコットランドが舞台のお話をスコットランド出身の
スコットランドで演技の勉強をした俳優さんが演じるのだから…
そうなのかな、と勝手に思っているのですが…。

最前列の人たちはみな役者さんが近づくと肘や手(や顔)をどけて
邪魔にならないように避けていたのですが、
特にマクベス役のジョセフさんは舞台いっぱいに動き回っているのが印象的でした。
舞台の中がわを向いて後ろ向きにこちらに下がってきて、本当に舞台の際に立つので
後ろに目がついてるのかな、よく落ちないな、と変なところに感心してしまいました。
それだけ稽古を重ねてるってことなのでしょうね!

もちろんこちら側を向いて際すれすれでセリフを発したりすることもしばしば。
伸ばしたら手が届く、どころか避けないと触ってしまう距離、
この時はこりゃジョセフさんファンはたまらんよね、と思って観ておりました。

ジョセフさんはじめ役者さんたちの唾もバンバン飛んでくるけど、それはいいとして
前述のとおり血糊まで降ってくるから服に着いたらどうしようとヒヤヒヤ(笑)

ダンカン殺害後のマクベスなんてこんな感じですよ!



ついてもすぐとれるのかもしれませんが、
宿帰る途中に血痕つけて歩いてたら怖い人ですからね!

ちなみに、マクベスが王になった後の衣装に小さな花の模様があって、
そこが赤くなっているのも血をイメージしているのかな?とか
勝手に思ってしまいました(全然違ったらお恥ずかし…)


マクベスとバンクォーの関係がレストラン版ほど濃密ではなかったのですが、
その分マクベスとマクベス夫人の関係が良かったです(というか普通はそうなんでしょう…)



しかも、マクベス役のジョセフさんが長身なのに対し、
マクベス夫人役のサマンサ・スパイロさんは小柄。



それなのに、戦場では勇猛なマクベスが、ダンカンを暗殺する段になって怖気づき、
夫人に「なにいっとんじゃお前~!」とばかりに叱咤されるシーンがたまりませんでした(笑)

上演中の画像がなかったので、稽古中の画像。
爪かんじゃう勢いのマクベスがかわいい画像も
どこかにあったのですが…FB上にはありませんでした。

ダンカンを殺し、王になるマクベス。
有名な悲劇ではありますが、今回は結構コミカルな演出も多く。
真顔な演技が基本なジョセフさんマクベスでさえ、戴冠した直後に
お客さんに向かって「指輪にキスしたいか?ん?」って絡んでました(笑)
(嫌だって拒否されてて、「なにをー?!」って感じでした・笑)

そして、バンクォーの暗殺。このシーン、かなり激しくてドキドキしました…。
ここでビリーさん退場かな、と思ったんですが、そういえば重要なシーンが。
宴席でマクベスだけに見える亡霊となって現れるんでした。

そのシーンがまた圧巻。
マクベス役のジョセフさんが、テーブルの上で暴れまわります。

こちらも上演中の画像はなかったのですが、稽古中の画像がありました。



興奮しすぎてどこで休憩が入ったのか忘れてしまったのですが…(汗)
このあたりでしょうか…(汗)ちょっと下記と前後するかもしれません(滝汗)

休憩がそろそろ終わりそうだけど、まだ劇場がざわついているな、と思っていると、
ふっとビリーさんバンクォーが客席を見まわすように舞台上に現れました。
まだ気づいていない人が多いのか、ざわついていましたが、やっと静かになり…。
なんと、ビリーさんバンクォーが歌いだしたではありませんか!
3人の魔女などは歌うシーンがありましたが、
まさかまさかビリーさんの歌が聴けると思っていなくてとっても嬉しい驚きでした!

ケルト調のアカペラでとってもきれい…!うっとり~!
でも英語ができないので、そのあとのやり取りの意味も分からず、
なぜここでバンクォーが出てきたのかはいまだに謎…(こら!)

後半は、ひたすらジョセフさんマクベスと
サマンサさんレディマクベスがじわりじわりと
発狂していく様に見入ってしまっていました。





三人の魔女とマクベスのシーンもすごかった~。


手首が縛られているように動かない!という設定の演技。
このシーンのラストもちょっとコミカルな感じになっていましたが(笑)

ところでジョセフさん、サマンサさんはじめ結構裸足になるシーンが多くて
でも結構舞台は毛羽立った感じだったのでとげが立ったりしないのかしら、
とか余計な心配をしてしまいました…。

そして、マクダフの家族を…

マクダフの息子を演じるコリン・ライアンさん。


彼はバンクォーの息子も含め何役も演じていました
(ので、言葉の分からない私は若干混乱しました)

マルカムとマクダフの会話の場面に続き、マクダフが知らせを受け復讐を誓い…。

マクベス陣営側でもマクベス夫人が最期を迎え…。
このあたりのサマンサさんの演技もですが、
私は知らせを受けたときのジョセフさんにうお~!となりました。
それまで高いテンションでまくし立てていたのに、
夫人の死の知らせを受け、動きを止めた瞬間に目に涙がたまったのです…!
…俳優さんは皆できることなのかもしれませんが…
そのテンションの格差の中でよくも瞬時に涙をいっぱいに溜められるな、と…。

そしていよいよ最後の戦い。
この戦闘シーンがまたすごい迫力でした!

とくにマクベスとマクダフの一騎打ちはすごかった。
前列の人たち、自分を含め余りの迫力にみんなのけぞってましたもの(笑)
本当に、よく怪我をしないな…というか、斧の先っぽとか
剣がすっぽ抜けたら客も危ういです(汗)

すっごく入念に稽古するんだろうな…と思いました…。

「(女の股から生まれた奴は)誰も俺を殺せないんだもんね~」
というマクベスに「俺は帝王切開だもんね~!」というとんちで返すマクダフ。

マクダフがマクベスを倒し…
…ジョセフさん、おなかが上下してるよ!でも舞台だし、
あの激しい戦闘シーンの後ではしょうがないよね…。

ビリーさんその他キャストが勢ぞろいしたな、と思うと、
おもむろにジョセフさんが起き上がり、ゆっくりと踊りだしました…。
ん…?としばらくぽかーんと眺めるワタクシ…
そして、曲がアップテンポになって、お客さんがが歓声を上げだし…

そうか、これが噂のグローブ座恒例の踊るカーテンコール!
その後、ずっとアップテンポな音楽に合わせて踊るキャストたち、かわいすぎる~!
ジョセフさんが、サマンサさんを…というより
マクベスが夫人を抱き上げて笑顔で見つめあう、ってところでもうノックアウトですよ…

この2時間半の間にもうすっかりジョセフ・ミルソンさんのファンになっていました(笑)

ビリーさんもその他のキャストの皆さんもかわいすぎて
お客さんのボルテージもすごいことに!

キャストが退場すると、帰っていくお客さんもいましたが、
まだまだ音楽が続いていて離れられない~!
音楽が終わってから思う存分拍手して…!

隣で見ていたおば様に「楽しんだ?!」と言われ「はい、とっても~!」
その後もなんか言われたんですが、
なんて言われているかわからず何度も聞き返しちゃった…
「他にもどこか行ったの?」って言われたようだったので、
明日NTのオセローに行きます!って言ったら「あら良いわね!」と。

そして別れを告げ、劇場を上機嫌で出たのでした!

私みたいな演劇の良しあしの分からない人間には、
劇評なんて関係ないな、と強く感じました…。
星の数なんて関係ない、楽しいものは楽しい!と!

そして、5ポンドだったらスキップしても惜しくないし、
と思ったことも「ありえない!」でした!
まさに「プライスレス」な体験でした…!

本当に楽しくて、またここに戻ってきたい、と強く感じました…!

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