I Love, I Love, I Love You

イギリス人俳優マシュー・マクファディン(Matthew Macfadyen)を中心に。
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グローブ座来日公演「ハムレット」と寄付に関すること

ロンドンにあるグローブ座(Shakespeare's Globe)の来日公演「ハムレット」が
2015年の8月19日と20日にさいたま芸術劇場にて上演されます。

国連加盟国全部を回る(多分)、というなんとも無謀というかなんというかな企画で、
シェイクスピア生誕450年の昨年にスタートしました。
グローブ座が世界に、ということでGlobe to Globe。
以前、その逆の意味でのGlobe to Globe、世界がグローブ座に、
ということで日本語を含むいろいろな言語で演じられるシェイクスピア作品を
グローブ座で上演、なんてこともあったりもしたようです。

で、日本公演の詳細について、なかなかアナウンスがないと思っていたのですが
(実はどこかであったのかも…ですが)、
先日、グローブ座よりこの日本公演に関する一通の手紙が届きました。

(2年前にジョセフ・ミルソンさん主演の「マクベス」を
たった5ポンドでとっても楽しませてもらったので、
残っていってほしい、頑張ってほしいな、という意味を込めて、
ニワカミーハー根性丸出しでフレンドの端っこの方に入れてもらってます)

日本公演の詳細情報は上演劇場であるさいたま芸術劇場のページをご覧ください。

上記ページを見ていただくとわかると思うのですが、
この公演はなんとチケット代「無料」。

これを見た方は、「なんと太っ腹なのか」、「さすが本場は違う」、「いっぱい助成を受けてお金があるんだろうな」、
そう思われたかもしれませんが、実はそうではありません。

私に先日届いた手紙は、日本の公演のお知らせでもありましたが、本題は他にありました。
手紙は、この企画の責任者であるグローブ座の芸術監督、ドミニク・ドロングール(Dominic Dromgoole)氏の名義となっており、
日本にGlobe to Globeが行くよ、日程や劇場は…ということに続き、以下の文が書かれていました

「不測の事態により、さいたま芸術劇場での公演が承認されるのが大変に遅くなりました。
そして、入国管理法上の事情から、この公演において、チケット代を徴収することが許可されませんでした。
私達はツアーにかかる資金の一部を賄うために、寄付をしていただけることを望んでいます。」

つまり、のっぴきならない事情でチケット代を無料にせざるを得なかった、ということのようです。
オフィシャルサイトにはスーダンでの公演は無料だった、と書いてありますが、
それは多分スーダンだから、だと思います…多分…。

更に、以下の文章が続きます。

「ご存知の通り、我々はいかなる公的資金も、政府からの援助も受けておりません。
私達の例を見ない芸術的野心は、あなたのような、地元のそして様々な国々の
フレンドやパトロンによって支えられています」

ここに記されているとおり、グローブ座は公的な援助は一切受けておらず、
全て個人や私企業からの寄付で成り立っているのです。

そんなわけで、決して、お金があるから、太っ腹だから無料なわけではないこと、
チケット代を取りたいのに取れない状況にあるにもかかわらず、それでもやっぱり上演をするという、
この事情をぜひ知っていただきたいと思ったのでした。

…とはいえ、私もこれ以上の事情を知らないので、
グローブ座側に大きな落ち度があり、このような事態になったのかもしれませんし、
この国の制度がそうさせたのかもしれませんし、そのあたりはわからないので、
絶対に寄付してほしい、とは言いませんが…。

ちなみに、寄付は5GBPからとのこと。
グローブ座の立ち見席と同じ額です。

公演を観に行って、良かった!と思ってからでも遅くはないと思いますので、
その気のある方は寄付されてみてはいかがでしょうか?

寄付の受付とGlobe to Globeツアーの詳細はこちらから。

事情に全く疎く、英語ができない上、事実確認ちゃんとせずに書いてしまったので、
色々勘違いや間違いなどあるかと思いますが、
とりあえず寄付を必要としてるっぽいというのは確かだと思いますので…。


それとは全然関係ない、というか実はあるのかもしれませんが、
この公演は、各国の「らしい」環境でやる、といっていた気がするのと、
ロンドンのグローブ座に屋根がないので、屋外の環境でやるのかな?と思っていたのですが、
普通のちゃんとした劇場でやると知ってちょっとだけがっかりしてしまったりも…。
なんて蛇足ですが…。

「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬」 at シアターオーブ

2014年8月16日に渋谷のシアターオーブでWar Horse ウォー・ホース~戦火の馬を観てきました!

War Horseは数年前にロンドンのホテルのロビーのチラシのジョーイと目が合ってその存在を知り、
その後原作(翻訳版、のち原書)を読んで大ハマり(よって原作至上主義)、
映画版は監督と脚本家(?)の馬と原作に対しての愛情のなさを感じて怒りに震え、
2013年2月にニュー・ロンドン・シアターで念願かなって初めて見た舞台版は
好きなキャラクターたちの変えられぶりに困惑しつつも全体的に感動し、大満足、
2014年1月に前から4列目でリピートした時はソングマンが最初の方と違って正直かなりガッカリしてしまい…
という感じなわけですが…。

そのあたりと原作・映画版とからめたロンドンで一回目観た時の感想はこちら

今回来日公演があると知って、
もしソングマンが最初にロンドンで観た時のボブ・フォックスさんだったら絶対観に行きたい!
オリジナルキャストのティム・ヴァン・エイケンさんでももちろん行きたいけど、
彼は他の舞台に出てるし(しかもそれを9月に観る予定…)そんな訳ないし…
と思っていたところ、いつもお世話になりまくっているJ子さんより
今回の来日キャストは北米ツアーのキャストであることと、
ボブさんは今ロンドン公演ではなくイギリスツアーに参加していると教えて頂き…。

チケットの高さもあいまって英語がわからない自分としては
日本語字幕は魅力だけどどうしようか迷っていたところ、
最近馬にハマっている同僚と、芝居好きの同僚が食いついてきたので一緒に観に行くことにしました。

今回は北米ツアー版の演出でWEとは変わっているところがある、
とこれまたJ子さんに伺ってから観に行ったのですが、確かに色々と違っていたように思います。

と、いうわけで、感想というよりはロンドンで見たのと
このあたりが違ったような?の覚書のような感じで…。

まず、ステージ。
これは来日するのが北米ツアー版チームと伺う前から正直どうなるのかな、と思っていました。
と、いうのも、こちらの2011年のWE(New London)キャストの
稽古風景動画を見て頂けるとわかるかと思うのですが、



ステージが半円形で中央部が回転する、かなり奥行きの広いものだったので。
(実際見ていないのでわかりませんが、初演のNTのオリヴィエ・シアターも、
他の舞台を観に行った限り半円な感じだったのでそんなに変わりはないのかな?と…。)

シアターオーブでは奥行きがあまりない
四角い舞台にちょっと丸い張り出し、という感じで、
回転もしない作りになっていました。

背景が映し出される、雲というか、スケッチブックの切れ端というか、
の幕の位置もニュー・ロンドンでは後ろの方にあった気がするのですが、
今回はかなり前の方にかかっていました。
今回二階席の後ろの方から見たのですが、
その場所にかかっていたおかげで背景の絵もよく見えて
さすがツアー用に考えられているんだな、と。

で、奥行きがないからか、最初にニコルズがスケッチをしているところも
ニュー・ロンドンでは脇の方においてある箱に座って、
だったのが今回は舞台中央に立っていました。

ニコルズ同様この人から始まる、なソングマン(歌い手)については後で書くとして…。

ニコルズに関して、ちょっと戸惑ったのが
ジョーイを買い付けに行くシーンで字幕が「少佐」になっていたこと。
majorと言ってるかなんでか聞きとれなかったのですが、
スチュワート大尉、という時のcaptainは、はっきり聞こえたのでやっぱり少佐だったのかな…
今回遠くからだったので階級章も確認できず…。

ロンドン版では最初中尉、ジョーイ買い付けの時大尉、渡仏時に少佐になっていた気が
(昇進おめでとうございます、少佐殿!とスチュワートがおどけて言ってた気がする)。
ちなみに原作と映画では買い付けのシーンで初登場で
ずっと大尉です(スチュワートは原作では大尉、映画では少佐)。

スチュワート大尉、と言えば、原作と映画ではジェイミー・スチュワート(ステュアート)ですが、
今回の名前はチャールズ・スチュワートに。
ロンドンで観た時なんにも思わなかったのでジェイミーという名前だったと思うのですが、
もしかしてチャールズだったのかな…。とか…自分のヒアリング力+記憶力にどんどん自信が…。

確かにロンドン版観た時に映画版のチャーリーっぽいな、
とは思ったのですが(まあ、舞台版でこの名前なら元は原作のチャーリーだと思いますが…)

が、ニコルズとスチュワートのシーン、自分の記憶と結構変わっていた気がします…。
ただの記憶違いかもしれないんですが…ジョーイに早くこれに慣れろ、
と銃声を聞かせたり、トップソーンと力比べをしろ、というのは
ニコルズだったような…あれ、違ったかな…。
これ、最初に観た時は原作のニコルズと全然違ったキャラにされた!!!と
ショックを受けたし(トップソーンも…)、2階席から見た一回目はともかく、
2回目観た時は4列目だったわけで顔を見間違えるはずないので、
多分そうだったと思うのですが…う~む…。

あと、スチュワート(ジェイミーって呼べないのがめんどい)が
「馬ってもんにこんなに愛着を持つようになるなんてな」と
ニコルズに言うセリフがあったと思った気がしたんですが、今回は無かったような…。
(ちなみに原作では元々馬マニアですごくトップソーンを大事にしているのが良くわかる)

この辺、スクリプトではロンドンで見たと記憶しているような内容になっているのですが、
最初に観た直後にスクリプトを読んだらすでに結構違っているなと感じた個所も多々あったので…。
今の自分には確認の仕様もなく…。

で、あと大きく変わっていたと感じたのが、
ロンドン版ではドイツ人は(フリードリヒの一部のセリフ以外は)ドイツ語で、
フランス人はフランス語で喋っていたと思ったのですが…(スクリプトもそうなっている)
今回、全員英語をしゃべっていて…
以前ロンドンとBWで見たという方が、BW版は英語が多くなっていた、とおっしゃっていたのですが、
ここまで全部英語になっているとは思わずビックリ…。

たとえ英語圏の人がわからなくても、ここはそのままでやるべきなんじゃ、というか、
そういうところが原作の精神を大事にしているなぁと感動したところだったので…。
アメリカ人向け仕様、ということなんでしょうか…。
両方が英語をしゃべってるために、鉄条網に絡まったジョーイを助けるシーンが
かなり滑稽なものになってしまっていたような…。

…いや、もしかして、自分が英語ができなさすぎて
ドイツ語なまりやフランス語なまりの英語をドイツ語やフランス語と
勘違いしていたのかもしれませんが…(汗)

あと、エミリーのシーンで、お母さんも含めて3人と2頭で
スイスに逃げよう!とかあったっけ…とか…
エミリーパートは最初観た時におじいさんじゃなくてお母さんになってて「えええ…」、
と思ったのは記憶しているのですが、
今回みたいなシーンがあったらもっと「ええええええええ…」と思っていたと思うので、
多分なかったと思うんですが(汗)
(とりあえずスクリプトでは見当たらない)

大きな違いはそのあたりかな、という感じです。
細かい違いや、上記のうちでもただの勘違いもあるかもしれませんが。

ジョーイを助けに行く英軍兵がアイルランド人になっていたのも今回「そうだったっけ?」
と思ったのでそのあたりもロンドン版ではどうだったのかな~とか。
原作ではウェールズ兵なのですが、アメリカはアイルランド系の人の方が多いから?とか勝手に思ったり…。

ちなみにニック・スタフォードさんによる脚色のスクリプトはこちら。

War HorseWar Horse
(2007/10/18)
Nick Stafford

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ビリー・ナラコットがスクリプトではネッド・ワレンという名前、
とかそのあたりはニュー・ロンドン一回目感想にもぐちゃぐちゃ書いてます。


で、私は最初に観た時の感想記事やツイッターなどで音楽がツボすぎる、
最高!と言っていたわけですなのですが…

サントラはないのか?と(ツイッターで?)言っている方を見かけたと
家族が言っていたのですが、会場でも売っていたんですが…。
今回のキャストではなく、ロンドンオリジナルキャスト版ですが出ています。

War HorseWar Horse
(2014/07/08)
London Cast

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どの曲も好きですが、私は

4. The Year Turns Round Again
19.The Year Turns Round Again (Reprise)

が曲調も歌詞も本当に大好きで大好きで…
初めてニュー・ロンドン・シアターでボブさん版を聴いて本当に感動して
これを聴くためだけにでも何度でも舞台を観たい!と思ったほど。

WE版のトレーラー。
1:20くらいからボブさんの歌うThe Year Turns Round Againが♪
ジョーイが大きくなるシーンの映像とかぶせてるのがまた泣かせる…。


ちなみにボブさんがフォークのイベント?のステージでこの曲を歌われている動画がアップされていました。


オリジナルキャストのティム・ヴァン・エイケンさんは
私の大好きな大好きなボブさんと比べるとお若い感じで声も若干高めなのですが、
彼もとても味のある声で歌い方も素敵で、サントラも大好きです。

こちらに使われているものがティムさんのThe Year Turns Round Againですね。


が…
1月に観た時の方と今回の方のを聴いた時ホントに同じ曲?なんか違う曲みたい…
という感じで…正直すごくガッカリしました…(すみません)

あの曲に合わせてジョーイが子馬から若馬になるシーンなんか、
ボブさん版で観た時は本当に鳥肌物だったんですが…
そしてティムさん版を聴きながらそのシーンを思い出して
あのシーン、最高だよな、と震えているのですが…ううう…。

お二人とも、多分声が綺麗すぎるんじゃないかと…あと高い…。
それはそれでシンガーとしては素敵なんですが、
War Horseのソングマンはやっぱり、じっくりと、ゆったりと、
こぶし回し気味に民謡風というか、土臭い感じで歌ってほしいんです…
農夫たちと馬たちの心の歌って感じに…。

今のWE版は女性らしくて、どんどんそういう感じ(声高い感じ)になっていくのかなぁ…。
…本当にボブさんのソングマンで最初に聴けて幸せ(ある意味不幸)だったなぁ、と噛みしめています…。

…もちろん、完全に個人的な好みでしかありませんので…。

そんなこんなで色々違うところもありで、
自分にとっては要のソングマンがやっぱり自分の好みと違った~とか、
馬の動きがロンドン版で観た時ほど「本物の馬みたい!」と思えなかったとか
(特に最初にアルバートがジョーイに乗って走るシーン)、
演技というか全体的に何となく雑な印象を受けてしまったり、というところもありますが、
ツアーで回ってて遠くまで来ているのと、一か所でどっしり構えてやるのでは条件も違いますし、
そのあたりはこういうものなんだろうな~、と。

一緒に行った初観劇の馬にハマっている同僚も満足してくれたみたいだし、
やっぱり観に行って良かったな~!と思います。

今回のメンバーは北米ずっとまわって最終地が日本、ということをやっぱりJ子さんに教えて頂いて、
最終日のラストシーン、きっと観たら感動もひとしおだろうなぁ、とも。
楽日のチケット、まだあるみたいなのでキャストさんたちとその瞬間を共有してみたい!
とも思うのですが、多分自分は行けないので、
行かれた方の感想を拝見できたらうれしいな~とか思っております!

またニュー・ロンドンでも観たくなりましたし、
ボブさんソングマンに会いにUKツアー行っちゃう?とか、
NTアーカイヴで初演の映像ぜひ観たい!とか色々思えたのも良かったです。

最後に…何度も何度もしつこいですが、ぜひ原作を読んでください…
トップソーンが男前すぎます…攻撃性は全くなく、落ち着いて構えているっていう馬です。
ジョーイの一人称で話が進むので、二頭の友情がよく描かれていますし
(ジョーイとトップソーンの会話なんてものはありませんのでご安心を)、
ニコルズとスチュワートの関係もよく書けてますし、彼らが馬をどれだけ大事にしているかも…。
ミュラー大尉のベースの一人、ハウプトマンも、ドイツ軍医も、そしてアルバートもとっても良いので…。

翻訳版は評論社さんから、
戦火の馬戦火の馬
(2011/12)
マイケル モーパーゴ

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ただし、個人的に大事なところで意味の取り違え?ということろがあります…。

46ページの、ニコルズがジョーイをスケッチしているシーンで
「おまえは、あの少年が大好きなんだろ?」というセリフ、
正しくは「(ジョーイの耳の後ろを掻いてやった後で)お前はこれが好きなんだよな」
だと思います…何で突然アルバートの話になるんだ、変だな~と思って原書を読んだら
"You like that old son(米版ではboy), don't you?"だったので多分そんな感じ…。

あと、60ページの突撃シーンで「騎兵大隊、右へ!」というのは
原書では"Squadron, right shoulder!"で
多分「騎兵大隊、担え!」の誤訳だと思います…多分ですが…。

というわけで原書はこちら(イラスト付きバージョン)
War HorseWar Horse
(2004/11/04)
Michael Morpurgo

商品詳細を見る

ロンドンひとり珍道中2014年4月Day2その2/ドンマーへ急げ!(3Apr/2014)

と、いうわけでマシューのプロデビュー作
CBJの「マルフィ公爵夫人」のビデオレコーディングを観終わったら
ちょうどいいくらいの時間になっていたのでDVDを返却し、
リーダーズパスを受け取ってリーディングルームを出ました。
(Mさんとお友達はもう先に帰られていた)

受付のおじさんが「どこから来たの~?」というので「日本から来ました」というと、
「ちょっと日本語喋れるよ!」って日本語を披露してくれました♪
で「また明日来ます」と言っておじさんに別れを告げ、バロンズコートに向かいました。

…ピカデリーライン、復旧していますように!
というか、復旧してなかったらかなりピンチなんですけど…!

と、駅に辿り着くと復旧していてホッとしました…。

2時ごろにコヴェントガーデンにつき、
"Versailles"の上演劇場ドンマーウェアハウスへ。

ボックスオフィスでチケットを出してもらったんですが、
なんだかボックスオフィスにいたスタッフのお兄ちゃん二人が
じゃれていたんですがなんなの…?!かわいい…。

チケットを受け取りプログラムを買ってから階段を上がると
過去の上演作品のパネルがいろいろ飾ってありました。

自分はサークルの席だったのですが、座席は一個一個別れていないベンチ(?)式でした。
さすがに場内はこじんまりしていて、サークルでもとっても舞台が近く感じます…!
…ストールズの人なんか舞台の上を歩いたりしてるけどいいのか…(笑)

で、いよいよ"Versailles"が始まります…!

…と、このお芝居の感想は色々調べた後でまた書きたいな~と思います。
何せ全く予習もできずに行ったので、ほとんど意味わからず…(汗)

でも、お目当てのトム・ヒューズくんはじめ役者さんの演技も素晴らしくて、
分からないのに面白かった!と思える不思議なお芝居でした。

観劇後はマチネだったのでどうせ出てこないよね、と
トムくんの出待ちもせずにデューク・オブ・ヨークズに行き、
この日から5日までの夜公演のチケットを発見してもらって、
入り待ちしてるっぽい人もいましたが、
マシューは多分もう劇場入りしてるよねということでいったん宿に帰りました。

…ところが、後日Mさんに伺ったところ、
トムくんはマチネ後も普通に出てきていたということで、
もうちょっと待っていればよかったと後悔…。

Day2その3に続く!

"Peter and Alice" at Noel Coward Theatre(2013)

2013年5月18日にロンドンのノエル・カワード・シアターで
"Peter and Alice"を観てきました!

※劇場外観の画像や開演まではこちらの記事で。
※観劇後の出待ちしちゃったよ、はこちらの記事で。

ひとまず公演情報など…。

"Peter and Alice"
書店でのイベントで不思議の国のアリスのモデルと言われているアリス・リデルと
ピーターパンのモデルと言われているピーター・ルウェイン・デイヴィスが
顔を合わせた、という実際の出来事に着想を得た作品だそうです。
あらすじは…多分日本語でまとめていらっしゃる方いると思う…
のでそちらで探してみてください(こらこら)

原作:ジョン・ローガン
演出:マイケル・グランデ―ジ
出演:ベン・ウィショー(ピーター・ルウェイン・デイヴィス)
   ジュディ・デンチ(アリス・リデル・ハーグリーヴス)
   ニコラス・ファレル(ルイス・キャロル)他

※マイケル・グランデージ・カンパニー公式ページ上の制作陣、出演陣の一覧は以下の通り※

CAST

Olly Alexander : Peter Pan
Georgina Beedle : Understudy Alice in Wonderland
Ruby Bentall : Alice in Wonderland
Stefano Braschi : Arthur Davies/Reginald (Reggie) Hargreaves/
Michael Davies/Understudy Peter Llewelyn Davies
Judi Dench : Alice Liddell Hargreaves
Henry Everett : Understudy Lewis Carroll/James Barrie
Nicholas Farrell : Lewis Carroll (Rev Charles Dodgson)
Christopher Leveaux : Understudy Peter Pan/Arthur Davies/
Reginald (Reggie) Hargreaves/Michael Davies
Pamela Merrick : Understudy Alice Liddell Hargreaves
Derek Riddell : James Barrie
Ben Whishaw : Peter Llewelyn Davies

CREATIVE
Author : John Logan
Director : Michael Grandage
Set & Costume Designer : Christopher Oram
Lighting Designer : Paule Constable
Composer & Sound Designer : Adam Cork
Casting Director : Toby Whale
Wig & Hair Design : Campbell Young
Costume Supervisor : Stephanie Arditti
Voice & Dialect Coach : Penny Dyer

上演劇場:ノエル・カワード・シアター
上演時間:1時間20分(休憩なし)
上演期間:2013年3月9日-2013年6月1日

Day1の記事にも書いたように、
テレビで「パフューム~ある殺人者の物語」を観て強烈に印象に残っていたので
存在は英国系が好きになる前から知っていて、
マシュー・マクファディンつながり
(マシューがIIに出演した"Criminal Justice"のIの主役だった、RADAの後輩…)で
ちょっとずつ気になって行って、ファンブログさんなども時々覗いたりしていたのですが、
BBCのシェイクスピア史劇シリーズ"The Hollow Crown"の予告で
すっかりハマってしまったベン・ウィショーくん。

色々調べているうちにデイム・ジュディ・デンチと舞台やるらしい、
ということを知って、二人ともぜひ舞台で芝居を見てみたい!
と思う俳優さんなので観に行く!となったわけです…。

芝居のチケットは「スカイフォール」が公開したら、
ベンくんの一般人気がすごく上がるに違いない!と
英国公開前の10月24日に購入しました。
発売したらすぐ買おう、と思っていたのに、なんだかボーっとしていて…
ツイッターでもうチケット発売してます、と教えて頂いてあわてて購入(汗)

そのチケットの発売を教えてくださった方が
演劇に詳しい方で色々教えて頂いて最前列を取ることにしたのでした。
(今も色々教えて頂いていて、8月の旅でももちろんお世話になりまくり)

予想通り、いや、それ以上に日本でも「スカイフォール」のQ役で
ベンくんの人気がうなぎのぼりで、結構日本からも観に行った方が多かったようですね。
新旧のベンくんファンの方が沢山感想書かれているようですし、いつも以上に簡単に…。

私は恥ずかしながら、ピーター・パンと
不思議の国のアリス、ディズニー映画ですら見たことがなく、
原作も読んだことがなく、全くと言っていいほど知識がありません…。
(昔から異世界ファンタジーがあまり好きじゃないので)

で、もちろんバリやキャロル、アリスやピーターのことも何も知らなかったので…
とりあえず、予習代わりにスクリプトとバリとピーターたち兄弟に関する本、
キャロルとアリス姉妹に関して書いてある本を読んでは行きました…。

さて、劇場に入り、最前列の席に座って開始のベルが鳴って、
そろそろかなぁ、どういう感じに始まるのかな、とソワソワしていると
上手のドア(もちろんセットである)からおもむろに
ベン・ウィショーくん演じるピーターが出てきました。
おおおお!ベンくんだああ!始まったあああ!

第一印象は、
「思ったよりベンくん、大きいな…想像していたより上に顔がある…」でした…
どんだけ小さいと思ってたんだ…。

この舞台は喫煙シーンないと思うけど…
とか言ってたのにいきなりタバコを吸いだすピーター…まあ、時代的にそうか…。
うおおお、煙が…まあ何とか大丈夫だけど。

とか思っていると、ジュディ・デンチさん演じるアリスも登場!

色々調子良さそうに話しかけるピーターに
いちいちつっこみを入れる(観客の笑いを誘う)アリス。

まあ、詳しい内容は先にも書いたとおり他の方の感想に任せるとして
(良くわかってないから←こら)

とにかく、まずベンくん演じるピーターが、現在のピーターから
少年時代のピーターになる瞬間が「ここだ」と
わかるくらい目が変わったのが印象的でした…!

ルイス・キャロル役のニコラス・ファレルさん、
よく見るお顔なんだけど何に出ている方だったっけ、
うーん、と悩んでいたのですが、
自分にとってはヨアン・グリフィズ主演の
「アメイジング・グレイス」のヘンリー・ソーントン
(ウィルビーの親戚の人で最初から最後まで出てくる)!
あああ、そうか~!と。

でも本当にいろんな作品に出ていらっしゃるので、
多分観に行かれた皆さんあ!この俳優さん!と思われたと思います…!
ベンくん主演の方の"Criminal Justice"にも出てらっしゃるし。

そして見たことある!
といえば、ジェームズ・バリ役のデレク・リデルさん。
この方だけ、目線がやや下向きで、何度も目があった(気がする…)んですが、
あらイケメンだわこの人(こら)…でも…どこかで…観た気がする…う…。
と思っていたのですが、プログラムを見てみたら"The Project"に、
"Spooks"S1 EP1、そして"Ripper Street"に出てらっしゃる!
マシュー・マクファディンと沢山共演してるではありませんか!と納得。

"Ripper Street"は、まだデレクさん出演回は観ていないのですが、
撮影中に撮られた写真があって、
そこで撮影中か撮影の合間にマシューが
すごくしゃべりかけてる相手がデレクさんでした…。

あと、すごく気になったのは何役も演じていたうえ、
ピーター(ベンくん)のアンダースタディでもあった
ステファノ・ブラスキさん(読み方教えてくださりありがとうございます!)。
唾を一番飛ばしての(笑)熱演ぶりと、キャラクターごとに全く違って見えて、
彼のピーターだとどんな感じだったんだろう?とちょっと思いました!

ピーター・パン役のオリー・アレクサンダーさんは
すごくアホの子っぽくて可愛かったです(笑)
「ブライト・スター」でベンくん演じるキーツの弟役で出演とのこと、
大分前に英国版DVD買ったまままだ観ていないのでチェックしなければ、
と思いました~。

不思議の国のアリス役のルビーさんもかわいかったし、
ベンくん、デンチ先生の演技が素晴らしいのはもちろんだし、
キャストみんなよいな~!と思いました!
生で観られて本当に良かったと思います~!

ただ、舞台自体どうだったか、と言われると、
自分が両作品やそれにかかわる人物をほとんど知らない、
英語がわからないので(一応スクリプトは読んでいきましたけど)
…自分にはちょっと難しかったかな…という気がします(汗)

この作品でも第一次世界大戦がちょっとしたキーワード的に出てきて、
やっぱり英国人にとってとっても大きな戦争だったのだな、
ということは強く感じました!

近すぎて舞台装置がちゃんと見えなかったのもあり、
ちょっと遠目からも観てみたかったですね。

でも、近かったおかげでベンくんの目にたまる涙や、目の動き、
そして同行者曰く、最初白かった手が
どんどんピンクになっていったところが見えたので
とっても良かったです!
やっぱり役者の演技観るなら近い方が良いかもです!

最後に、マイケル・グランデージ・カンパニーさん公式がアップしていた
トレーラーを貼り付けておきます~。

"War Horse" at New London Theatre

2013年2月14日にロンドンのニュー・ロンドン・シアターで
"War Horse(舞台版「戦火の馬」)"を観てきました!

2014年8月17日追記

2014年8月に観た来日公演の感想はこちら
追記ここまで

劇場外観の画像や開演まではこちらの記事で

マイケル・モーパーゴ原作の同名の児童書を元にした作品で
元々、ロイヤル・ナショナル・シアター(オリヴィエ・シアター)
で上演されていたもので、パペットの馬や舞台の完成度が評判となり
オリヴィエ賞、ブロードウェイ版もトニー賞を受賞、
さらに同じ原作とこの舞台を元にスピルバーグが映画化し
児童書や舞台作品になじみのない層にも知られるようになりました。

私とこの作品の出会いは数年前のロンドンのホテルのロビー。
チラシのジョーイと目があったのがきっかけでした
(当時はNTでの上演中だったはず)。

現在、複数の国や都市で上演中で、
ロンドンでは劇場をニュー・ロンドン・シアターに移して
ロングランが続いています。

"War Horse(舞台版「戦火の馬」)"
原作:マイケル・モーパーゴ
舞台版原作:ニック・スタッフォード
演出:マリアンヌ・エリオット、トム・モリス
上演劇場:ロイヤル・ナショナル・シアター(オリヴィエ・シアター)、
       ニュー・ロンドン・シアター、他
上演時間:約2時間40分(休憩込)
上演期間:2007年10月17日-2008年2月14日、
       2008年9月10日-2009年3月18日(NT)
       2009年3月28日-楽日未定(ニュー・ロンドン・シアター)

あらすじ:

1912年8月、デヴォン州に住む貧しい農夫テッド・ナラコットは
酔った勢いで自分には必要のない
サラブレッドとアイリッシュ・ドラフト・ホースの混血の子馬を競り落とす。
自分の家にハンター(狩猟用馬)は必要ない、と妻のローズは激怒するが、
息子アルバートがこの馬を農耕馬に育ててみせる、と宣言、
ジョーイと名付けて世話をし、少年と馬は強い絆で結ばれていく。

2年後、ジョーイは若馬に成長。
必要に迫られ、期限内にジョーイに
鍬を引かせられるようになることを要求されたアルバートは
何とかそれをやり遂げる。

しかし、その一か月後、
イギリスはドイツに宣戦布告をし、国は戦争状態となり、
騎兵隊が馬を買い付けに来ていると聞いたテッドは
アルバートに黙ってジョーイを大尉ニコルズに売り渡してしまう。

アルバートが食い下がるも、子供の力ではどうすることもできず
ジョーイは軍属の馬となり、アルバートの元から去っていく。

軍馬となったジョーイはイギリス軍、軍馬仲間のトップソーン、
ドイツ軍、フランスの民間人、色々な人や馬と出会っては別れていく。

一方アルバートは
ジョーイを大事にする、と約束したニコルズの戦死を知り、
ジョーイを探し出すために自らも軍に志願して戦場へ向かう…

※原作、舞台、映画各バージョンで細かい設定の違いが散見されますが
 上記あらすじはすべてにのバージョンに大体共通したものです。


以下原作を読んで映画を見てから…を踏まえての感想となります。

※私は「戦火の馬」に関しては原作至上主義のため
 舞台版、映画版(特に後者)に否定的な発言もありますのでご注意ください。
 また、ニコルズとジェイミーとトップソーンとジョーイが好きなので、
 そのあたりの感想が多くなります…。
 ちなみに英語が全然できないのでいろいろ勘違いあるかと思います…。



パペットの馬が素晴らしい、というのとちょっとだけプロットを読んで
原作とも映画とも違うところが多々あるらしい、くらいの予備知識で観ました。

設定や変わっていく状況の説明などを舞台上に現れる歌い手や、
キャストたちの合唱で進めていく方式を取っていて、
だからこの作品をミュージカルだと思っている人がいるのか、と思いました。
少なくともトニー賞では「プレイ」部門だったことと、
「キャラクター」としては歌を歌わない
(たとえばアルバートやニコルズの歌、というものはない)ので
自分はミュージカルだとは思っていないのですが…。

で、この歌、すごく自分好みでした!
歌い手さんの声も、曲調もすごく良い感じで一気に物語世界に引き込まれました…!
歌以外の曲の感じもよくて、サントラを買おうと思ったのですが、
きっと歌い手さんのキャストが違うよね、と思い
オリジナルキャストの方の声がわからないのでちょっと躊躇中、
でもきっと買うと思います。

背景は(少なくとも第一幕は)ニコルズの描いたスケッチ…
という設定なのか、それがスクリーンに映し出される形で
これもまた素晴らしかったです。

この背景に使われた絵がスケッチブックに描かれたもの、
という設定で売られていたのですが、
自分には内容の割にちょっと高すぎたので買いませんでした…。
「ニコルズのスケッチブック」という商品名(笑)で、
原作や映画のようにリアルな感じで描かれた馬が
沢山載っていたら買っていたのですが、
それだと舞台とはあまり関係なくなってしまいますしね…。

舞台作品として自体はひきこまれていたのですが、
最初から「ん?」と思うところも…

まず、WWI開戦2年前だというのに軍服姿のニコルズ「中尉」がセリに参加していて…。
舞台版では常備軍所属設定だったのかしら、とも思ったけど、
あとのシーンでアルバートが「ヨーマンリーに…」と言っていたのでやはりどうなの、と。

「パートタイム」軍(騎兵隊)であるヨーマンリーは
戦時でなくとも組織されていて「週末」には訓練もしていたりしたりはしたようですが、
ヨーマンリーの士官=上流階級の出、しかも特に平時の士官は
おそらく自分が元々所有している馬を連れての参加のハズなので、
わざわざ軍服で自らセリに来るか~?とか、
他のセリに来ている労働者階級の人たちのやり取り
(というか、ニコルズの振る舞い)もちょっとどうなの感がありました…。
いや、彼がすごく「庶民派」だとしたのならあり得ない話ではなさそうですが…
どうなんでしょ…。
映画版のニコルズのテッドに対する言葉使いですら逆の意味で
(当時の上流階級が労働者階級に"~,sir"なんて言うか?と)
ひっかかった自分には違和感ありありでした…。
(ちなみに原作では"farmer"と呼びかけている)

ニコルズに関しては、キャラクターもすごく変わっていて…
もちろんアルバートに「大事にする」とはいうのですが、
訓練の方法もすごく強引だったし、トップソーンとの引き合わせ方も、
「え、これニコルズじゃない…!」という感じで…。

ちなみに最初中尉だったニコルズは、ジョーイを買う時点では大尉に、
フランスに渡るところで少佐に昇進していました。
映画版ではジェイミーが行っていた
"Be brave!"のスピーチも舞台版ではニコルズのセリフでした。
これ、原作にはないもので、印象的ではあるものの、
原作のニコルズとジェイミーのキャラクターには合わないので
私はあまり好きではないシーンなのですが
(まあ、原作のあの二人もああいう場で部下に向かっては
ああいうスピーチをすることもあるのでしょうが)…。

おそらくスピルバーグは「原作のニコルズ」を残したくて、
舞台版のニコルズのキャラクターを
ジェイミーに担ってもらったんだろうな、と思います。
ニコルズを原作に忠実にした点ではスピルバーグに感謝!

舞台版ジェイミーはしいて言うなら映画版のチャーリーという感じで
ちょっと軽い印象を受けました。
舞台版でも映画版でも原作と全然違うジェイミーですが
ニコルズとジェイミー共に原作通りにすると
ちょっとキャラが被ってしまって分かりにくいのかも、と思いました。
それと二人とも大尉なのはちょっと無理があるのかもな、とか…。
(でもやっぱり原作の二人が大好きなので…う~ん…)

トップソーンも映画版同様ジョーイを威嚇、
どころか蹴りいれたりとかしてそんな子じゃないのに、とすごくショックでした…。
舞台版はトップソーンとジョーイの友情、というところが全然見えてこなくて
原作においてはかなりの「肝」だったのですごくガッカリしました…。

一番好きなキャラクターたちが徹底的に逆方向に変えられていて
すごくすごくショックで第一幕が終わった時点では
ちょっと悪い意味で放心状態だったのですが…

あ、ちなみにジョーイとアルバートの関係は
原作には及ばずとも、映画版よりもずっとよく描けていたと思います。
映画版ではジョーイとアルバートの絆、というものが自分には見えず、
おそらく製作者サイドとしては「感動して!」な鍬引きシーンも
アルバートの身勝手さにずっとイライラしっぱなしでしたが、
舞台版ではそういうことは感じませんでした。
少しコミカルな感じに描かれていたのが良かったのかも。
鼻に息を吹きかけあうシーンもかわいくて!

原作と同じく、ニコルズが戦死した戦いではジェイミーは捕虜にはならず、
原作にも映画版にも登場しない舞台版のオリジナルキャラクター、
ビリー・ナラコットがジョーイの新たな乗り手となります。
アルバートのいとこ、という設定だったかと思いますが、
冒頭で彼の父とテッドがジョーイの所有権を争っていたのでした。

このキャラクター、スクリプト(およびNTの初演時?)には
ネッド・ワレンという名前だったようで、原作で私が好きなキャラクター
(というより、彼に対するジェイミーの言動が好き)の一人、
チャーリー・ワレンくんがもとになったキャラクターだったようです。
(ただし、あくまで共通するのはニコルズの死後、
ジェイミーに言われてジョーイの乗り手になることだけ)

スクリプトはまだざっとしか見ていませんし、
英語ができないので舞台で聴いた歌の歌詞やセリフが全然わかっていないのですが、
スクリプトと実際に観た舞台にはいくつか相違点があるようで、
例えばスクリプトではニコルズは最初からニコルズ少佐になっていたり、
ジョーイとトップソーンの関係も何となく少し印象が違うように感じました。
リバイバル上演、というわけでもないでしょうにこういうことってあるんですね。

ジェイミーとビリーが捕虜になったところで第一幕は終わり。

休憩は30分もありました。
私は観劇文化が全く身についていないので、どうもこの長い休憩になれません…。
ちゃっちゃと第2幕やろうよ、という感じなのですが…
舞台装置のセットなどがあるようなので、まあ仕方ないと言ったら仕方ないですかね。
皆さん、お手洗いに行くより客席に売りに来るアイス食べているって感じでした…。
そして客席内でモノを飲み食いするのにもなれないワタクシ…。

いよいよ第二幕。
前半の好きキャラたちの変わりぶりを観ていて、
この後がどうなるのか大変に不安でした…
というのも、映画版で最もガッカリした、というか
観ていて怒りさえ覚えたのがドイツ軍の描き方だったので…。

「ドイツ軍を悪魔のようにはに書けなかった」なんてどの口が言うのさ!
そうしたいなら、原作の通りに描けばよかったんですよ、と…。

原作で私が好きだった、作品の精神を表しているともいえるジェイミーのセリフ、
ドイツ軍のキャラクターとそのセリフをすべてカットして、
原作にはないキャラクターやエピソードを入れた意図が全く分かりませんでした。

ドイツ軍の脱走兵兄弟のエピソードは原作にはないのです。
詳しい方曰く、「兵士ピースフル」というモーパーゴの
別の小説から持ってきたエピソードだろう、とのことですが、
それはきっと英国軍の話で、
あえてあれをドイツ軍で描く必要はなかったと思うのですよ。

…と、話が映画版にそれてしまいましたが、
あのエピソードは舞台にはありませんよ、と
観劇経験のある方にお聞きしていたのですが、それでもまだ不安でした…
が、実際見てみるとその不安はすぐに吹き飛びました。

ドイツ軍パートの主役となるのは、原作でドイツ軍パートの主役とも言える二人を
うまく組み合わせたキャラクターでした。

一人は映画版には出てこないハウプトマン。
負傷した竜騎兵将校で馬マニアぶりのすごいキャラクター。
このハウプトマン、原作では苗字になっていますが、ドイツ語で「大尉」を表すらしく、
舞台版ではフリードリヒ・ミュラー大尉、という名でした。
もう一人は、舞台版の名が示す通り、原作と映画にも登場した
トップソーンにほれ込む砲兵部隊の変わり者の老兵、フリードリヒ。

この二人の融合はちょっと無理があるところもありましたが、
よくできていたと思いました。

ただちょっとだけ気になったのが、「良い」キャラクターである
フリードリヒだけが英語を話す、という設定だったこと。
英語圏の映画などではよくあることですし、英語圏の子供にも向けた舞台版で
ドイツ語やフランス語を使っていること自体が驚きだったのですが
それでも、他が良かっただけに残念でした。

良かったけど、残念な部分も、はエミリーのシーンも。
エミリーと一緒に暮らしているのが舞台版では母親だったのです…。
あれはおじいさんだからよかった、と個人的には思っていたので…
しかも、エミリーの(多分)最後、も原作とは違っていて残念でしたし、
ラストのあのシーンをどうするんだろう?とこの時点で不思議に思ったのでした。

エミリーのシーンのラスト、大変にがっかりした映画版よりは良かった、
とは思いますが、これもちょっと現実的には無理がある設定だった気が…。

ちなみに、このあたりでアルバートが絡んでくるのですが、
アルバートは原作と違い年を偽っての入隊、という設定のようでした。
映画版でアルバートが年を偽ったと勘違い?した人がいたのは
舞台版の情報を得ていたから?

ちなみに原作では、アルバートが入隊可能年齢になる前に戦争が終われば、
と思っていたニコルズの願いもむなしく、それだけ戦争が長引いた、
ということも背景にあるアルバートの入隊、という設定のハズだったのですが…。

ちなみに原作では動物(主に馬)担当の衛生兵だったアルバートは
舞台版では前線に出る兵士でマスタードガスで一時的に視力を失う、
という設定になっていて、映画版は舞台版から
設定を拝借したのだな、と思いました。

さすがにいくら泥だらけでも目の前にいたら
ジョーイだってわかるでしょ、ってことなのでしょうかね…。

ジョーイのドイツ軍との別れ~戦車との出会い~
パニックを起こしノーマンズ・ランドで鉄条網に絡まるシーンは
小説よりも映画のあの映像で見た衝撃がすごく強くて、
あれを見ていたからこそ舞台版で鳥肌が立ち、
ジョーイの痛々しい様に目を覆いたくなったのだと思います。
映画版のあのシーンは本当に圧巻でした!!

ちなみに映画を見ているとき、
まだジョーイが有刺鉄線に絡まっているシーンで
ドイツ兵と英国(厳密にいえばウェールズ)兵の
ちょっとコミカルなやり取りがあり笑っている観客がいたのですが、
私はジョーイの痛々しさに笑う気にはとてもなれませんでした…。

が、舞台版では(原作と同じく)ジョーイを助けた後に
そういったコミカルなトーンになるのでよかったです。

最後のジョーイとアルバートの再会から帰国まではあっさりとしていて、
そんな簡単に帰国できていいんか…とも思いました…
エミリーのおじいさん、いらなかったね…。
(ちなみにNAMのWH展に展示されていた原作の初版本は
表紙がジョーイとエミリーとおじいさんのイラストでした)。

原作では再会後も将校の馬以外はセリにかける、
ということ以外でもジョーイの傷の具合が…とか、
後方勤務なのに親友が…などいろいろまたあるのですが…。

しかし、舞台作品としてはこれで良かったと思います。
観終わってみると、本当に「見て良かったー!」という思いが強くて
映画版を観終わった後の気分とは真逆でした(汗)

多分、映画版で踏みにじられたと(少なくとも自分は)感じた
原作の「精神」を舞台版は変更はあれど見事に表していたからだと思います。

原作の大事なところさえ押さえてくれていて、
作品としての完成度が高ければ、原作に忠実でなくてもいいんだ、
ということを改めて教えてくれた舞台版だったと思います。

もちろん映画版もニコルズの描き方、ジョーイの暴走の描き方、
そしてテッドとローズの描き方は秀逸だと感じていますし、
映画があったからこそ原作を読んだり、
舞台を観る人も爆発的に増えたでしょうし、
NAMのWH展も開催されたのでしょうし、
自分がヨーマンリーなどについて調べたい、と思ったところもあるので
そのあたりは本当に映画版を撮ってくれたスピルバーグに感謝しています。

そして、原作を読み、映画と舞台を観たことで
それぞれの好きなところを自分の中で反芻していって、
自分の「戦火の馬」というものがまた出来上がっていくのかな、と。


ところでうわさに聞いていましたが、
テッドたちの英語はデヴォンなまりがすごくてスクリプトの表記もそんな感じでした。
自分はもともと英語ができないのであまり関係なかったのですが、
英語ができる方はかえってとまどうかもしれません。

席に関しては、私は少しのお金を惜しんで今回2階席を選択してしまいましたが、
これからご覧になる方はぜひ!1階席のなるだけ前の方で見ることをお勧めします。
その方が絶対に迫力があるし、背景などの関係からもいいと思います。
私も次回、観る機会があったら1階席で見たいと思っています。

多分お安い当日券も出ると思いますが、
予約していきたい、という方(私もそうでしたが)は
こちらの舞台版公式サイトから買えます。

最後に動画をいくつかご紹介しますね~。
NT配信の舞台版公式トレーラー
歌などの雰囲気がわかって頂けるかと。


こちらはwarhorseonstageというアカウント
(多分NTの手からある程度離れた後にできた公式アカウント)があげていたトレーラー。

こちらも曲の素晴らしさ、パペットや舞台自体の素晴らしさが垣間見られるかと。
本当に歌が素晴らしい…今聞いても鳥肌立つ…。

その他"War Horse"の舞台裏(?)動画を
NTの公式アカウントが配信していました。
それにしても最初に出てくるおもちゃ…ロバでしょ…(笑)

Episode 1


Episode 2
騎兵隊に潜入!
ジョーイやトップソーンを演じる役者さん、ちゃんとこうやって軍馬の動きを学んでいたのですね~。


Episode 3


Episode 4


Episode 5


Episode 6